とちぎテレビ

今年度最初の県議会が２８日開会し、栃木県は那須塩原市の養豚場で県内６例目の豚熱が確認されたことを受け、その対応にあたるための緊急的な経費など合わせて１１の議案を提出しました。

県は今月２６日、那須塩原市の養豚場で豚の伝染病の豚熱を確認したと発表し、飼育されているおよそ１万６千頭の殺処分が進められています。豚熱のウイルスが農場の外に出ないようにするための防疫措置などを緊急的に実施する必要があるため議決する前に福田富一知事が地方自治法に基づいて１５億円の経費を計上しました。

県は２８日に開会した県議会で豚熱の対応について承認を求める議案など合わせて１１の議案を提出し、福田知事が説明しました。この中には７年前の３月、那須町で部活動での登山講習中に大田原高校の生徒など８人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故で、亡くなった生徒の１遺族に対する損害賠償として合わせておよそ７２００万円を支払うための補正予算案もあります。事故は日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度の対象で給付金を除いた４４００万円余りを計上しています。この議案が可決されれば、すべての遺族への賠償が終わることになります。

このほか、来月２日に告示される鹿沼市長選挙への立候補を表明している松井正一議員の辞職許可について採決が行われ異議なしで認められました。県議会は、今月３０日と来月３日、４日に質疑・質問が行われ、とちぎテレビでは、その模様を生中継で放送します。採決は来月１４日に行われます。