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 Appleは日本時間5月7日午後11時から、イベント『Let Loose.』を開催すると発表した。イベントのキービジュアルから『Apple Pencil』の新モデルが登場すると思われるが、関連して『iPad Pro』や『iPad Air』次期モデルの登場、そしてアクセサリ類の刷新も期待されている。

【画像】刷新が期待される「iPad」製品

■注目はiPadシリーズの新モデルか ティム・クックCEOも「Pencil」に太鼓判をおす

 イベントの詳細な内容は開催前なのでまだわかっていないが、Appleで最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は、「Pencil us in for May 7!(5月7日について書き込んでください)」とツイートしている。このことからも、Apple Pencilと、関連するiPad製品がイベントの中心となるのは間違いないだろう。

 クック氏のツイートで触れられたApple Pencilだが、現行モデルの「Apple Pencil(第2世代)」は2018年10月に発表されたもので、すでに発売から5年以上が経っている。マグネットによるiPadへの装着機構が採用され、ペアリングや充電はワイヤレスによりおこなわれるなど、第1世代から大幅に進化を遂げたモデルだが、次期モデルでは、紛失時に役立つ「探す」機能、そして「握る」などの新ジェスチャーへの対応に期待したいものだ。

 キーボードスタンド『Magic Keyboard』の刷新にも期待したい。現行モデルのMagic Keyboardは2つのヒンジを採用することで、『iPad Pro』が浮き上がるデザインが採用された。次期Magic Keyboardでは、金属筐体やより大きなMagic Trackpadなど、「MacBook」に近いデザインになることに期待したいところだ。

■『iPad Pro』や『Air』の刷新は?

 現行モデルの『iPad Pro』12.9インチモデルはミニLED方式、10.9インチモデルは通常の液晶ディスプレイを採用している。しかし次期iPad Proでは、「iPhone」シリーズと同じ「有機ELディスプレイ」へと刷新される可能性がある。これが実現すれば、深い黒の表現や消費電力の削減が期待できる。

 くわえて次期iPad Proでは、本体の大幅な薄型化や軽量化にも期待したい。また「MagSafe」によるワイヤレス充電対応、「M3」チップ搭載など、“完全刷新モデル”への期待の声も大きい。

 現行モデルのiPad Airは「M1」チップを搭載しているが、次期モデルでは「M2」「M3」チップへの刷新に期待したい。また、「FaceTime」カメラについては縦向きから横向きの場所に移動させるなどしてくれれば、横画面でのビデオ会議などに利用しやすくなるだろう。

■iPadOSにより完全版に?

 今回のイベントとは別となるが、Appleは6月10日から開発者向け会議『WWDC24』の開催を予定している。同イベントでは、iPad向けの次期OS『iPadOS 18』の発表が期待されている。例年どおりなら、同OSは今年の秋に正式に配布されることになるだろう。

 直近でAppleはAI関連の発表を相次いでおこなっており、iPadOS 18では、AI(人工知能)関連の機能強化にも期待したい。特に、ボイスアシスタント「Siri」の進化や、プロダクティビティアプリでの自動生成機能の追加がありえそうだ。また、iPadOSに「計算機」アプリが搭載されるとの予測もある。「計算機」アプリについてはなぜかこれまで一向に搭載する気配がなく、求める声が多い。

 ハイエンドモデルとなるiPad ProやiPad Airが一気に刷新されそうな、次回のAppleイベント。近日の円安の影響が製品価格にどれだけ影響するのかが気になるが、まずは魅力的な製品の登場を期待したいものだ。

〈画像クレジット:Apple〉

(文=塚本直樹)