画像はイメージ

写真拡大

2024年は、オフシーズンも野球観戦を楽しめる――。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催の国際大会「プレミア12」が11月に開催されるからだ。

2024年4月18日には、「プレミア12」の1次リーグの組分けが発表され、前回大会優勝の日本はグループBに入った。

また、過去の大会を振り返ると、現在メジャーでプレーする選手たちの活躍があった。

上位2チームが次のラウンドへ

日本が入ったグループBは、韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリアの6か国と競う。

一方でグループAは、メキシコ、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコとなった。

グループBは11月13日に開幕する。日本とオーストラリアの開幕戦は「バンテリンドーム ナゴヤ」で行われる。グループBの残りの試合は、台湾の台北ドームと天母スタジアムで開催される予定だ。

各グループ内では総当たりで対戦し、上位2チームがスーパーラウンドに進出する。スーパーラウンド以降は東京ドームで開催され、決勝と3位決定戦は11月24日に行われる。

プレミア12における侍ジャパンの成績は、2015年の第1回大会は3位、2019年の第2回大会では優勝している。過去の大会では、現在メジャーでプレーする選手たちの活躍が目立った。

では、過去2大会はどんな試合だったか、活躍した選手は誰だったか――ここで振り返ろう。

【第1回大会】大谷翔平、韓国打線をシャットアウト

小久保裕紀監督が率いたのが、第1回大会。アメリカやドミニカ共和国、ベネズエラ、韓国などの強豪国と1次リーグで対戦し、5戦全勝で決勝ラウンドに進出した。

1次リーグの韓国戦では、当時日本ハムに所属していた大谷翔平選手が先発し、6回2安打無失点10奪三振の好投。5対0で韓国に完封勝ちした。

準々決勝のプエルトリコ戦に9対3と勝利すると、準決勝では再び韓国と対戦した。この試合も大谷が先発すると、7回1安打無失点11奪三振と、韓国打線を完璧に抑え込んだ。しかし、2番手の則本昂大投手(楽天)が打ち込まれ、3対4でまさかの逆転負け。

3位決定戦ではメキシコに11対1で勝利するも、悔しい大会となった。

◆ベストナイン・中田翔、打率.429、3本塁打、15打点

第1回大会のオールワールドチーム(ベストナイン)に、日本からは先発投手で大谷選手、一塁手で中田翔選手(当時・日本ハム)が選ばれた。

大谷選手は韓国戦の2試合で先発し、13回を投げ無失点21奪三振、許したヒットはわずか3だった。中田選手は8試合に出場し、28打数12安打で打率.429、3本塁打、15打点と大活躍だった。

現在メジャーで活躍している選手では、前田健太投手(当時・広島)が1次リーグのメキシコ戦、準々決勝のプエルトリコ戦に先発し、合計12イニングを投げ、2失点の好投。プエルトリコ戦では勝ち投手になった。

【第2回大会】鈴木誠也がMVPに

稲葉篤紀監督が率いたのが、第2回大会。1次リーグでは、ベネズエラ、プエルトリコ、チャイニーズ・タイペイに勝利し3戦全勝。

続くスーパーラウンドでは、アメリカに3対4と敗れるも、オーストラリア、メキシコ、韓国に勝利し決勝に駒を進めた。

決勝の韓国戦は初回に3点を先制されるも、2回に山田哲人選手(ヤクルト)の逆転3ランで逆転し、5対3で勝利。日本がプレミア12初優勝を飾った。

第2回大会のオールワールドチーム(ベストナイン)に、日本からは2塁手で菊池涼介選手(広島)、外野手で鈴木誠也選手(当時・広島)が選ばれ、鈴木選手は打率.444、3本塁打、13打点の活躍でMVPにも輝いた。

◆山本由伸、リリーフで5試合に登板 今永昇太、2試合9イニング1失点

現在メジャーで活躍している選手では、山本由伸投手(当時・オリックス)がリリーフで5試合に登板し、5イニングを投げ1失点、防御率1.80の活躍。今永昇太投手(当時・DeNA)も2試合に先発して、合計9イニングを投げ1失点の活躍。スーパーラウンドのメキシコ戦では勝ち投手になった。

また、現在MLBで活躍する韓国の選手もオールワールドチームに選出されていた。遊撃手にはサンディエゴ・パドレスで活躍するキム・ハソン選手(当時キウム・ヒーローズ)、外野手にはサンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフ選手(当時キウム・ヒーローズ)が選ばれていた。キム・ハソン選手は決勝の日本戦で先制の本塁打を放つ活躍。イ・ジョンフ選手もこの大会で打率.385の成績を収めていた。

大谷選手や鈴木選手など、現在MLBで活躍している選手たちが、過去の大会で活躍していることから、第3回大会でも将来のメジャーリーガーたちの活躍が見られるかもしれない。