久保建英、古巣対決に後半から出場 絶好機を演出するもゴールは奪えずドロー
4月21日、ラ・リーガ32節。ヘタフェ対レアル・ソシエダ戦の撮影取材のため、スペイン首都マドリードの郊外にある都市ヘタフェを訪れた。
古巣対決となるソシエダの久保建英は、前節に続きベンチからのスタート。前半13分、幸先よくアンデル・バレネチェアのゴールでソシエダが先制をするも、29分、オスカル・ロドリゲスのゴールで追いつかれてしまう。すると前半のうちに、久保にアップの指示が送られた。
その久保は、後半開始からバレネチェアと代わって出場すると、右サイドにポジションを取った。ケガ明けの影響は感じさせず、ボールを持てばチャンスを作り出す。そんな期待感漂うプレーを見せるも、厳しいマークを受けるなか、簡単にはパスを受けることができず、決定機を作り出すまでには至らない。
後半の中頃、ヘタフェに決定機を作られる時間が続くと、ソシエダはシステムを3バックへ変更。久保はトップ下へポジションを移した。すると久保はピッチを自由に動き回り、ボールを引き出し始める。そして左サイドでボールを受けると、相手ふたりをかわしサイドを抉るようにボックス内まで侵入。そのまま鋭いグラウンダー性のクロスを送った。ただ、ゴール正面のFWウマル・サディクにパスは通ったものの、シュートをゴールへ飛ばすことはできなかった。
終盤へ入ると、試合はロングパスの応酬となり、久保もいい形でボールを受けることができなくなってしまう。そして1−1のまま終了を迎えた。ソシエダは前節に続き、格下相手に対し引き分けとなってしまった。
試合前のスタジアム周りでは、多くのソシエダサポーターの姿も見ることができた。
「TAKE」のユニフォームを纏った少年ファンは、「ドリブルがうまいし、テクニックがある」と、久保のユニフォームを選んだ理由を語ってくれた。「ただ、最近はちょっと疲れているのか、ベストではなさそう、久保のゴールが見たい」とも。
次節はホームでのレアル・マドリード戦となる。ヘタフェ戦と同日に開催されたクラシコを制し、またチャンピオンズリーグ準決勝をも控えるリーガ首位のチームに対し、久保はゴールを奪うことができるか。