待望の初勝利を目指すシュヴェルトリリエ(昨年9月撮影、ユーザー提供:さしも草さん)

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 総額はいくらになるのか!? そんなことも考えたくなるほど、土曜阪神3Rの3歳未勝利(芝1800m)には良血馬が揃った。

 中でも人気を集めるのはシュヴェルトリリエ(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。父がモーリス、母がGIを4勝したリスグラシューという超良血。ここまで2戦は3着、4着。追われてからピリッとした脚を使えないのが弱点だが、初勝利は手の届くところにある。

 未知の魅力ならレイナドラーダ(牝3、栗東・高野友和厩舎)が一番だ。こちらは父がレイデオロ、母がGIを2勝したショウナンパンドラ。今回がデビュー戦となるが、攻めでは水準以上の時計をマークしている。母の産駒からはここまで2勝が最高だが、そろそろ大物誕生となるか。

 他にもカルデア(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は母が仏の名牝サラフィナ、サイナシュア(牝3、栗東・大久保龍志厩舎)は伯母がウオッカだから、いずれも未勝利に留まる器ではないはず。また、初出走のドナドナ(牝3、栗東・小崎憲厩舎)はイトコにジェンティルドンナやドナウブルー、ロジャーバローズがいる。サンダースノー産駒では屈指の良血馬といえるだろう。

 ここで待望の初勝利を挙げるのはどの馬か。POGファンならずとも、要注目の一戦となるはずだ。