■“SPECIAL TEAM BATTLE”/RAG POUND
そんな各グループが誇るパフォーマーが顔を揃えたのが、本編中盤に開幕した“SPECIAL TEAM BATTLE”。THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、THE JET BOY BANGERZのパフォーマーに加えて、メンバー全員が世界大会でのチャンピオンタイトル保持者という新生RAG POUNDも参戦し、白熱したバトルを繰り広げた。強者揃いのステージで先陣を切ったのは、THE RAMPAGEのダンスリーダー・与那嶺瑠唯。鈴木昂秀、龍の幼馴染みペアも加勢し、大所帯ならではの迫力で相手を威圧する。対するFANTASTICSのトップバッターは、EXILEを兼任するリーダー・佐藤大樹。THE RAMPAGE・藤原樹がタンクトップから腹筋を見せつけて挑発すると、FANTASTICS・瀬口黎弥はワイルドにタンクトップを破り捨てた。また、BALLISTIK BOYZの砂田将宏・深堀未来がブレイクダンスで煽れば、THE JET BOY BANGERZからは、不敵な笑みを浮かべるリーダー、田中彰とアクロバット担当の佐藤蒼虎が応戦。職人気質のクランプ集団、RAG POUNDと、THE RAMPAGEのクランパーである長谷川慎、武知海青のバトルや、“ダンスの申し子”ことFANTASTICSのリーダー、世界を返り討ちにするべく、THE RAMPAGEがリーダーである陣、LIKIYAとグループのブレイン、山本彰吾を送り込んできたところなども、実にドラマティックだった。

■GENERATIONS・片寄涼太/MA55IVE
最終的には肩を並べて踊り、大団円となったダンスバトルを経て、次の瞬間、カメラは今まさにバトルを繰り広げていたステージの舞台下を映し出した。そこに待機していたのはなんと、出演が明かされていなかったGENERATIONSの片寄涼太。バトルを終えて舞台裏に降りてきたメンバーを次々に捕まえては、「お、(藤原)樹! 来年よろしくね」「(砂田)将宏! 2024年ご飯でも行こう」などと気さくに声をかけていく彼に、後輩たちはタジタジ。最後は“陣先輩”ことTHE RAMPAGEの陣にステージに送り出され、今年自身が出演したドラマ『推しが上司になりまして』(テレビ東京系)のオープニング曲「Dance the life away」(ソロ曲)を披露した。先ほどステージに現れた関口メンディーと中務裕太が「涼太、見てる!?」と呼びかけながら、同作の主題歌である鈴木愛理の楽曲「最強の推し!」を踊ったのは、ここに繋がる伏線だったようだ。そして片寄涼太と言えば、2024年1月からスタートする戦国時代活劇『HIGH&LOW THE 戦国』の主演。長年王子様キャラが定着していた片寄の「行くぞ、てめぇら!」から、本邦初披露となる同作の主題歌/須和国テーマソング「NO FEAR NO MORE」(片寄涼太×DOBERMAN INFINITY)に突入すると、客席は興奮で大きく波打った。

さらに『HiGH&LOW THE 戦国』からは、THE RAMPAGEのボーカル RIKUとヒップホップユニット、MA55IVE(LIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀)による新曲「INFERNO」(尊武国テーマソング)も、RAG POUNDとのコラボパフォーマンスで初披露。RIKUの燃えたぎるボーカルと、MA55IVEメンバーたちの縦横無尽に駆け回るラップが、誰もまだ見たことのない『HiGH&LOW』の世界に手招きする。その余韻の中、MA55IVEはオリジナル曲「INVADERZ」「Determined」で畳みかけた。

■DOBERMAN INFINITY/林 和希
気づけば、すでに40曲以上の楽曲が披露されており、早くも開演から3時間が経過していた――だが、まだまだライブは終わらない。クライマックスに向かう重要なポイントを任されたのは、LDH随一のお祭り男たち、DOBERMAN INFINITYだ。SWAYが「全員、手のひら見せてくれ!」と叫ぶと、5人は『SO RICH』を投下。“現代のHiGH&LOW”で鬼邪高校のテーマとなっている『JUMP AROUND ∞』も人気が高く、彼らの音楽が多次元の『HiGH&LOW』を繋ぐ存在となっていた。新旧の楽曲を織り交ぜて駆け抜けたブロックの後半には、DOBERMAN INFINITYがデビュー前からカバーや楽曲提供を行うなどしていた親密な関係のBALLISTIK BOYZを呼び込み、2組で「SAY YEAH!!」を歌う“<めちゃやべぇ!!>コラボ”が実現。「DOBERMAN INFINITYは来年10周年を迎えます。2024年、俺らと一緒に遊んでください!」と呼びかけて5周年の節目に発表した「We are the one」を歌うと、P-CHOの煽りに応えるように大合唱が充満する。DOBERMAN INFINITYの中では末っ子として愛されているボーカル・KAZUKIも、2023年からは林 和希としてソロ活動を本格的にスタート。2024年2月にソロシングル「東京」のリリースと、初のソロツアー『林 和希 LIVE TOUR 2024 “I”』の開催を控えているなか、ステージ中央でソロ曲「Wow」を歌い上げ、このブロックの幕を降ろした。