■前園ケイジ(関口メンディー)/GENERATIONS・中務裕太
初日公演には、NEO EXILEのブロックに続いてスペシャルなゲストも現れた。今年放送されたドラマ『パリピ孔明』(フジテレビ系)の世界から前園ケイジ(関口メンディー)がやってきたのだ。前園ケイジはTHE JET BOY BANGERZの中村碧、佐藤蒼虎、小嶋滝、NOSUKEを従えて、作中の挿入歌「SO SO」を歌い踊り、事務所やグループといった“様々な垣根を超えて活動したGENERATIONSの2023年”を有明アリーナのステージに広げていく。関口と共にこのブロックを任された中務裕太は「Oh s**t!! feat. SKY-HI」(s**t kingz)に合わせてソロダンスを披露。ふたり揃ってマイクを握ると、「(2023年は)歴史が動いているなと思う瞬間が何度もありました。でも、その中で明確にわかったことがあります。ダンスカルチャーの先駆けは、間違いなくLDH!」と叫ぶ関口に賛同の拍手が沸き起こった。そして、すべてのアーティストにリスペクトを込めて、一夜限りのダンスショーケースへ。BE:FIRSTの「Mainstream」「Boom Boom Back」やSnow Manの「Dangerholic」、YOASOBIの「アイドル」、GENERATIONSの「ミンナノウタ」「Diamonds」といった2023年にリリースされた楽曲たちを2人で踊り、『LDH LIVE-EXPO 2023』を彩る。他アーティストの楽曲に合わせてダンスだけで生まれる一体感は、ダンスを愛する多くの人々が歴史を変えた証だろう。最後に、今年TikTokでのカバーが大きな話題を呼んだ、JUNG KOOKの「Seven」をパフォーマンスした関口は、気持ち良さそうに天を仰ぎながら「ダンス最高~!」と叫んだ。

■BALLISTIK BOYZ/FANTASTICS
そのステージに続くのは、Jr.EXILEの仲間であり、ダンス好きの同志であるBALLISTIK BOYZとFANTASTICS。BALLISTIK BOYZは花道を通ってステージに歩み寄ると、低音ラップが囁く“誘惑”と、透明感溢れるボーカルで貫く“信念”の掛け合いで、2023年5月にリリースした「Ding Ding Dong」を表現。2023年に開催されたホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2023 “N.E.X.T.”』のセットリストをなぞったメドレーも飛び出し、メンバーたちは笑顔で駆け抜けた。だがMCでは、松井利樹が2024年4月からスタートする『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2024 “HIGHER EX”』について「本当はもっと規模を上げてツアーをやりたいと言っていたんですけど、その目標が叶えられなくて、正直悔しい想いがあります」と吐露する場面も。それでも悔しさをバネに、生バンドをつけてさらにパワーアップした自分たちを見せることを誓い、メンバーで作詞作曲したミディアムバラード「N.E.X.T.」を届けると、等身大のリリックが胸を打った。

入れ違いに登場したFANTASTICSは、2023年に初の単独アリーナ公演を実現し、2024年、待望のアリーナツアー『FANTASTICS LIVE TOUR 2024 “INTERSTELLATIC FANTASTIC”』が控えている。彼らのパートは“HOP STEP JUMP”と駆け上がり、花開いた1年を表すように「PANORAMA JET」からスタートした。FANTASTICSも結成からの道のりを振り返れば、多くの苦難を乗り越えてきたグループだが、メンバー全員でジャンプを繰り返す姿はじつに楽しそうである。リーダー2人(世界・佐藤大樹)や夏夏コンビ(澤本夏輝・堀夏喜)のペアダンス、最年少組(中島颯太・木村慧人)や“ゆせれや”(八木勇征・瀬口黎弥)が寄り添う姿もあり、観客を大いに喜ばせた。また「Tell Me」では、八木がチラ見せしたセクシーな肩に黄色い声が。最新アルバム『FANTASTIC ROCKET』のリード曲「STARBOYS」も、澤本のしなやかな身のこなしが目を惹く冒頭のダンスや、世界をセンターにしたパフォーマー6人でのダンスパートなど、見どころ満載で届けられた。