井上尚弥の異次元データ「378」「88.5」「146-52」…タパレス戦は攻守両面で圧巻、最強を証明
攻守両面でタパレスを圧倒
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一戦12回戦が26日、東京・有明アリーナで行われ、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)がWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ちした。男子では世界2人目、アジア人初の「2階級4団体統一」の歴史的偉業を史上最速の5か月で達成。様々な衝撃的データを残している。
4回にダウンを先取した井上。顔を真っ赤に腫らしながらも粘るタパレスに対し、10回に見事なワンツーを突き刺し、2度目のダウンで決着をつけた。米ボクシングデータ会社「コンピュボックス」によると、着弾数は「146-52」と井上がほぼ3倍の差をつけた。着弾数で井上が下回るラウンドは1つもなく、着弾率でも36.4%を記録しつつ、タパレスの着弾率を16.8%に抑える攻守両面で圧倒的なパフォーマンスだった。
井上は昨年12月13日に世界バンタム級4団体統一を達成。以降、スーパーバンタム級に転向すると、わずか2戦で2階級目の4団体統一を成し遂げた。その間わずか「378日」。しかも、2階級8本のベルトを全てKOで奪う異次元の結果を残した。これで井上の戦績は26戦26勝(23KO)。KO率88.5%と驚異的なペースを維持している。
井上は試合後のリングインタビューで「来年5月に噂されている試合が実現するかはまたこれから交渉を詰めていくところですけど、ファンが喜ぶ、見たいなという試合を実現していきたい。どんどん声を上げて頂けたらと思います」と早くも次戦を見据えていた。“ザ・モンスター”は留まるところを知らない。
(THE ANSWER編集部)