掲載:THE FIRST TIMES

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世界中から熱視線を浴びるグローバルボーイズグループのNCT(エヌシーティー)より、あらたなチーム“NCT NEW TEAM(仮)”が誕生。平均年齢18.3歳というフレッシュさとシンクロ率の高いパフォーマンスで話題を集めている。

【画像】平均年齢18.3歳というフレッシュさとシンクロ率の高いパフォーマンスで話題を集めるNCT NEW TEAM(仮)

彼らの詳細なメンバープロフィールや、12月20日にCDリリースされたプレデビューシングル「Hands Up」の聴きどころを詳しく紹介する。

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■“NCT最後”として注目を集める新グループ

NCT NEW TEAM(エヌシーティーニューチーム)

・プレデビュー:シングル「Hands Up」(配信:2023年10月8日/CD:2023年12月20日)
・メンバー:SION、RIKU、YUSHI、DAEYOUNG、RYO、SAKUYA
・ファン呼称:NCTZen(エヌシティズン。愛称はシズニ)

多様な国と地域のメンバーで構成される、韓国発のグローバルグループ・NCT。その中でNCT 127、NCT DREAM、WayVに続く、最後のNCTと謳われ、結成された6人組グループがNCT NEW TEAM(仮)だ。なお、チーム名は仮称である。

NCT NEW TEAMの誕生過程は、2023年7月から9月にかけて放送されたプレデビューリアリティー番組『NCT Universe : LASTART』を通じて公開。デビューが確定していた公開練習生・SM ROOKIESのSION(シオン)、YUSHI(ユウシ)と一緒にデビューする4人を練習生の中から選抜する過程が綴られ、RIKU(リク)、DAEYOUNG(デヨン)、RYO(リョウ)、SAKUYA(サクヤ)がメンバーに決定した。

2023年9月には22万人を動員したNCTとして日本初となるスタジアム公演『NCT STADIUM LIVE ’NCT NATION : To The World-in JAPAN’』のオープニングアクトをつとめ、お披露目の場が大阪・ヤンマースタジアム長居、東京・味の素スタジアムという大舞台となったことでも話題に。そして、NCT NEW TEAM(仮) は、10月から12月にかけて、日本9都市を巡るプレデビューツアー『NCT Universe : LASTART PRE-DEBUT TOUR』を開催。東方神起「Why?[Keep Your Head Down]」やSHINee「LUCIFER」など、オーディションの課題曲などを披露し、ファンを魅了した。

10月8日にはプレデビュー曲「Hands Up」を配信。同月19日に公開されたミュージックビデオは、1週間を待たずして300万再生を突破した。さらに10月4日に開設したInstagramのフォロワー数は本格デビュー前ながら、約75万人(2023年12月現在)を記録している。

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■フレッシュな6人が未来を築く!メンバー詳細プロフィール

●SION(シオン)
・生年月日:2002年5月11日
・出身地:木浦(韓国)

最年長メンバーで、グループのリーダーをつとめるSION。力強い歌声とダイナミックなダンス、ステージで見せる豊かな表情が大きな魅力だ。SNSを通じてスカウトを受けて事務所に入所し、4年の練習生期間を送った。物静かなタイプで内向的だが、周囲を優しく気にかけて助け、メンバーには頼れる兄貴分として慕われている。『NCT Universe : LASTART』では一人ひとりに細かくダンスなどを教えてリーダーシップを発揮。練習中にサプライズで誕生日を祝われ、日頃の苦労をねぎらわれると、感激のあまり言葉を失うほどアツい一面も。ベースやドラムなど楽器演奏も得意。コーヒーに甘いシロップを入れて飲むほど甘いものが大好き。

●YUSHI(ユウシ)
・生年月日:2004年4月5日
・出身地:東京

5年間の練習生期間を送り、『NCT Universe : LASTART』ではSIONとともに練習生たちを頼もしくリードしたYUSHI。緊張しやすい性格で一見クールに見えるが、実は人懐っこく、メンバーにいたずらを仕かけることもしばしば。ダンスが得意で、普段のおとなしい姿とステージ上でのダイナミックに踊る姿とのギャップも魅力的だ。『NCT Universe : LASTART』では、BoAから「本当に良いボーカルになると思う。すごく感動した」やNCTのヘチャンには「チームの色を作ってくれるユニークなボーカル」と讃えられるなど、ボーカリストとしての実力もたしかなものを持っている。小さい頃はサッカー選手を夢見ていた。

●RIKU(リク)
・生年月日:2003年6月28日
・出身地:福井

練習生期間は1年。『2022 SM GLOBAL AUDITION KWANGYA』を受けて番組に参加した。『NCT Universe : LASTART』にてBoAに「これまでSMでは聴いたことのないラップのトーン」と言われるほど、個性的な声を持っている。オーディション中はすべてのミッションで2位以上と上位を獲り、最終的に1位でデビュー。SIONとYUSHIが不在の際には、グループの練習をリードしてチームワークを高めた。容姿端麗でポジティブ、自分のビジュアルにも自信をみせる。アイドルにならなかったらパン屋になりたかったほどパンが好き。元モーニング娘。の高橋愛は従兄弟で、かつて彼女がプロデュースしたコスメのイメージビジュアルでモデルをつとめたことがある。バレーボール経験者。

●DAEYOUNG(デヨン)
・生年月日:2005年6月21日
・出身地:大邱(韓国)

練習生期間わずか3カ月にしてボーカルの実力を見初められ、『NCT Universe : LASTART』にミッション3から途中参加。ダンススキルも猛スピードで成長し、デビューを果たしたシンデレラボーイだ。中低音から高音まで幅広い音域を持ち、鋭さがありつつも透き通ったハイトーンボイスが強み。最後のミッションであったNCT U「90’s Love」のステージでは見事な高音で審査員を唸らせ、「デヨンの実力によってグループの実力が強化される」と大きな期待を受けた。最終順位3位でデビューが決定。褒め上手で、よく周囲に優しい言葉をかけている。穏やかな空気をまとい、メンバーからは「大型犬のよう」と例えられることも。

●RYO(リョウ)
・生年月日:2007年8月4日
・出身地:京都

NCTのコンサートでスカウトされて事務所に入り、1年間の練習生期間を送ったRYO。SM ENTERTAINMENTのファンである母と姉の影響を受けて育ち、ずっと憧れていたNCTの一員として見事デビューを果たす。『NCT Universe : LASTART』では変声期で声を上手く出せず苦戦するも、安定感のあるボーカルとはつらつとしたエネルギーで魅了した。SAKUYAとともにグループの末っ子組で、メンバーの心を癒すオアシス的な存在。SIONには「マルチーズ」と称され、犬っぽいと言われている。いっぽうで、メンバーから「人生2回目」と言われる大人な一面も持つ。バスケとサッカーが好き。

●SAKUYA(サクヤ)
・生年月日:2007年11月18日
・出身地:埼玉

愛されマンネ(最年少)メンバー。好奇心旺盛で自由奔放ゆえ、メンバーからは「何をするか予想できない」「四次元の存在」と言われる。練習生期間は1年だが堂々とステージをこなし、ラップの実力にも定評がある。『NCT Universe : LASTART』では、たとえ高い順位を獲ってもパフォーマンスに納得できない際は悔しそうな表情を浮かべ、向上心の高さを見せた。ダンスの力の弱さと表情管理が課題だったが、オーディションを通じて努力を重ね、最後には力強いダンスと表情豊かなステージを見せるまでに成長。RYOとSIONからはそのかわいらしさから「桃のよう」と言われている。パンパンというパンダのぬいぐるみを大事にしている。

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■プレデビュー曲「Hands Up」とは?

プレデビュー曲「Hands Up」は、パワフルなシンセサウンドに軽快なリズム楽器の音が響くダンスナンバーだ。

全編を通して歌詞で描かれているのは、これからアーティストとして輝かしい日々を送っていくNCT NEW TEAM(仮)の意気込みと野心。冒頭でメンバーはまず“はしゃごう It’s good night 盛り上がっていこう”と呼びかけ、聴く者を彼らの世界に誘う。

サビでは毎回、“Make you put your hands up”というフレーズが繰り返される。メンバーの振付にも手を上げる動作が盛り込まれており、メンバーとともに最高のステージを築くのはもちろんのこと、同曲を通じてこれから出会っていく多くのリスナー、観客と一緒になって楽しんでいきたいという思いが感じられる。

また大部分が英語と日本語の詞で構成されている曲中で、1フレーズだけ繰り返し入っている韓国語が“オルラ オルラ”。「オルラ」とは「上がる」と言う意味だ。掛け声のように印象的に用いられており、ここでもアッパーなムードが生み出されている。

終盤のブリッジでは、“高く高く上がろう 満たし合う 果てもなく”と、メンバーがお互いを鼓舞するようなフレーズが響く。その前には“飛んでいけ To the top”というパートもあり、自分たちの実力に確固たる自信を持つNCT NEW TEAM(仮)が、高みを目指し上り詰めていく決意を叫んでいるように感じられる。

その後の“I can see you movin'/Let me take you to the sky”では、DAEYOUNGの高音ボーカルが炸裂しており、強烈な印象を残す。ダンスはダイナミックでシンクロ率も高く、彼らのパフォーマンスを見れば、この曲の歌詞が決して見せかけではないことは一目瞭然だ。

ミュージックビデオでは高校の野球部員に扮したメンバーたちが、野球ボールに扮した未知の生命体から地球を守るストーリーが描かれている。途中には眠るシーンも盛り込まれており、NCT全体のコンセプトである“夢”の中の出来事であることも示唆されている。

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■「We Go!」はどんな曲?

躍動感に溢れた「Hands Up」とはひと味違い、「We Go!」は温かみのあるギターリフレインが特徴的なポップナンバー。歌詞では憧れていた未来へと踏み出すメンバーの姿が描き出されている。

“寝癖つけ ぼんやりする朝”“ふざけ合いながら目指した/We are reaching the sky”など、より等身大の彼らに近いフレーズが散りばめられており、“出る杭は打たないでよ/褒めて伸びるタイプ”とチャーミングに主張するようなフレーズにはくすりとさせられる。

歌詞全編を通して印象に残るのは、彼らが“まっさら”な存在であるということ。

特に“荷物は希望だけで O.K.”“僕ら Dreamers/始まりしかない/すべてが真っ白な世界”“カラの両手 空に広げ/思い切り羽ばたいて/夢を掴みに行こう”というパートに顕著だが、スタートラインに立ったばかりの彼らは何者にでもなれるし、どこへでも進める、という大きな希望が感じ取れる。

まっさらと言っても、長い練習生期間を送ったメンバーもおり、彼らが積み上げてきた鍛錬は並大抵のものではない。“昨日の足跡が描いた/軌跡の向こうにきっと/奇跡が起こると信じてみて”という歌詞にも表れているように、彼らはこれまでに数多の努力を重ねてきたからこそ、奇跡を起こせると確信しているのだ。それは「Hands Up」にも滲んでいたが、「We Go!」では、方向性を決め込みすぎず、自分たちに無限の可能性があることを示している。現在はとにかくフレッシュでさわやかな魅力が際立っているNCT NEW TEAM(仮)だが、今後月日を重ねていくにつれて、色とりどりの表現を見せてくれることが楽しみでならない。

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■素顔が見えるSNSにも注目!

NCT NEW TEAM(仮)のSNS(YouTube、Instagram、X、TikTok)では、様々なコンテンツが公開されており、メンバーの素顔を知ることができる。

YouTubeで公開中の「サッカーとゲームをして ご飯はいつ?│WE GO! WE FLY! EP. 1」では、キャンプ施設を訪れた6人が、自然の中でアクティビティを満喫。サッカーゲームではYUSHIがDAEYOUNGを抱きしめて動きを止めるなど、いたずらっ子の本領を発揮する。

6人によるジェスチャークイズでは答えを全力で叫び、旗抜きゲームではダンスをしながら旗をダッシュで奪い合う。いずれもメンバーの素直さと真剣な表情がなんとも微笑ましい。またメインの会話は韓国語だが、日本出身メンバーが多いだけに、随所で登場する日本語や「ペゴパ(お腹すいた)すぎる」などの独特の言葉遣いにも注目したい。

他にも、メンバーの普段の姿が垣間見える写真や動画が満載。SAKUYAの誕生日には、ステージでファンとともにお祝いしたサプライズ時の模様が投稿されており、微笑ましいひと時であったことが感じられる。

なお、ケーキを囲んでのメンバーだけの記念ショットも公開されており、こちらではメンバーがSAKUYAを抱きしめ、お祝い。しかし、最後にはSAKUYAの顔がなぜかクリームまみれになっており、天真爛漫なムードが漂っている。

さらに、最近ではクリスマス仕様のメンバー6人が縦一列に並び、じゃれ合う姿を公開。クールなパフォーマンス時と和気あいあいとした普段とのギャップにいっそうファンを夢中にさせている。

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■スタートラインに立ったばかりのNCT NEW TEAMの今後

NCT NEW TEAM(仮)の快進撃はまだ始まったばかり。ハイレベルなパフォーマンスはもちろん、エネルギーに満ちた彼らの今後の活動にぜひ注目してほしい。

TEXT BY 岸野恵加