「まつ毛を太く、濃く、長くしたい」とまつ毛美容液を塗る施術を受けた24歳女性。パッチテストを受けたものの、アレルギー反応を起こしてしまったという(画像は『The Sun 2023年11月16日付「EYE SORE I was left looking like a PLAGUE victim after getting popular eyelash serum treatment - 2 years on I’m still suffering」(Credit: Glen Minikin)』のスクリーンショット)

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イギリス在住の24歳の女性は今から2年前、「まつ毛を太く、濃く、長くしたい」とまつ毛美容液を塗る施術を受けたところ、ひどいアレルギー反応を起こした。女性は今でも皮膚のトラブルに悩まされているそうで、「私のようにならないように十分注意して欲しい」と自身の経験を語った。英ニュースメディア『The Sun』が伝えた。

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英ウェストヨークシャー州キースリーに住む美容師ハーリー・ワトソンさん(Harley Watson、24)は2021年4月、まつ毛の施術を受けたところ、とんだ災難に見舞われた。

ハーリーさんは当時、美容師見習いの友人に「まつ毛美容液を塗る施術を試したい」と頼まれて引き受け、以前から興味があったまつ毛ティントとまつ毛パーマも同時に施術してもらうことにした。

まつ毛の施術では、少なくとも24時間前にパッチテストを受けることが推奨されており、ハーリーさんは施術の48時間前にそれぞれの薬剤を皮膚に塗布してもらい、写真を撮った。そして友人と一緒に皮膚の変化がないことを確認し、施術に臨んだ。

友人がその日使用したのは、一般大衆向けの約8400円(45ポンド)のまつ毛美容液と、約2800円(15ポンド)のパーマ液で、手順に従って注意深く施術を行ったという。

しかしながら、ハーリーさんがまつ毛のボリューミーな仕上がりに満足したのも束の間、施術から48時間も経たないうちに目の痒み、涙目といった症状が現れたそうで、当時の出来事をこのように振り返っている。

「施術後に目が痒くなることがあるのは分かっていたの。でも2日目の終わり頃になると目が腫れ、目の周りの発疹がひどくなったわ。それにパッチテストをした皮膚が赤くなって異様に盛り上がり、薬剤に対するひどいアレルギー反応が出ていたのよ。」

「そして翌朝起きると、私の顔はボクシングの試合で叩きのめされたようになっていて、恐ろしくなった。まるで両目をパンチされたように赤くなり、腫れ上がってしまってね。それに目をほとんど開けることができず、視界がぼやけ、友人の母に車で救急外来に連れて行ってもらったの。」

そうしているうちにアレルギー反応は顔全体に広がり、唇にまで発疹が現れたそうで、ハーリーさんは「紙やすりで顔をこすられているかのような激痛に襲われてね。目が痒くてこすらずにはいられなくなってしまったの」と明かすと、こう続けた。

「医師には抗ヒスタミン薬を処方され、『赤みを抑えるために保湿用クリームを塗るように』と言われたの。でもそれ以外は何もできることはなく、痒みと痛みでほとんど眠ることができなかったわ。」

なお、ハーリーさんは仕事を2週間休んで復帰したが、腫れや発疹は完全には治まらず、顧客のなかには「ひどいアレルギー」と説明しても信じてくれない人や、何かと理由を作ってハーリーさんを避ける人もいたそうだ。

ハーリーさんは「当時の私はまるでハロウィン映画の登場人物のようだった」と苦笑するも、施術から2年以上経っても皮膚のトラブルが収まらず、薬の服用も続けていて不安は尽きないという。

実はハーリーさん、「アレルギーの症状が良くなってきたかな」と感じていた時に、美容室で新しい染毛剤の取り扱いを始めていた。しかし数時間経つと再び、誰かに両目を殴られたような“パンダ目”になり、かかりつけ医に相談したところ「染毛剤の成分が、以前アレルギー反応を起こした薬剤と同じだったため、免疫系が破壊されてしまった」と言われてしまったそうだ。

さらに、ハーリーさんはプロスタグランジン類似体やほかの合成化合物にアレルギー反応を起こしていること、これらの物質に何度も晒されたことで皮膚が過敏になり、手袋やゴーグルをつけても症状が現れてしまうことも指摘され、施術から2か月後には美容師の仕事を辞めざるを得なくなった。プロスタグランジン類似体はもともと緑内障治療薬として使用されており、眼瞼下垂や色素沈着などの副作用を起こす懸念があるという。

ハーリーさんは気持ちが常に落ち込んでいたという当時のことを、このように明かしている。

「長い年月をかけて美容師になったのに、あの頃の私はすっかり自信を失くしてしまってね。化粧もできず、自分がセクシーだとか魅力的だと感じることもなかったの。2021年のクリスマスは家から一歩も出ず、当時交際していた彼とも別れることになってしまったわ。」

ちなみにハーリーさんはその後、販売員として働き始めたものの、顔の腫れや発疹が完全に引くまで8か月を要したそうだ。また、今でも瞼の皮膚が元に戻ったとは言えず、上瞼は特に繊細で、使用するのはオーガニック製品のみだという。

ここ2年間で救急外来に4度も行き、かかりつけ医のもとには数え切れないほど通ったそうで、ハーリーさんは「今の私は、パッチテストをしてから施術をするまで5日を置くようにしているの」と溜息交じりに語ると、次のように注意喚起した。

「まつ毛美容液には多くの人が興味を持っているようだけど、私は施術から2年経っても悪夢から抜け出せないでいるわ。全てを手順通りに行ったのに、私の人生はあれ以来、全く違うものになってしまったの。だからこれから同様の施術を受けようとしている人には十分注意してもらいたいの!」

画像は『The Sun 2023年11月16日付「EYE SORE I was left looking like a PLAGUE victim after getting popular eyelash serum treatment - 2 years on I’m still suffering」(Credit: Glen Minikin)(Credit: Alley Einstein)』『tcleggett 2022年4月17日付TikTok「#allergicreaction #gonewrong #fail」』『The Sun 2021年4月30日付「DYE HARD Man has shocking allergic reaction after not doing a patch test before dyeing hair - but people STILL won’t bother」(Credit: @haydenphobia on tiktok/TikTok)、2021年12月29日付「DANGEROUS DYE My teenage daughter was left screaming in pain and almost lost her sight after Christmas brow treatment went wrong」(Credit: Jam Press)、2022年7月11日付「BROWS BE GONE My eyebrow fell off after I had them tinted - I should have known there was an issue when they were itchy and weeping」(Credit: Kennedy News)』『Hannah | women’s dating 2022年10月9日付TikTok「Replying to @Bianca」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)