名良橋氏がJ2で21位に終わった大宮の問題点を挙げた。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 元日本代表DFの名良橋晃氏が11月13日、自身のYouTubeチャンネル『名良橋さんの大悟味ちゃんねる』に最新コンテンツを投稿。J2で21位の大宮アルディージャについて語った。

 名良橋氏は今季、大宮の多くの試合を現地で観戦し、同チャンネルに感想や分析を投稿してきた。今回、J3降格圏でシーズンを終えた大宮に関して、終盤戦の5戦無敗や4連勝で「一時期、調子を取り戻した感じがあったけど、巻き返すには遅かった」と振り返る。夏場の補強も、上手くいかなかったという。

「シュヴィルツォク選手、カイケ選手、飯田(貴敬)選手を取ったけど、そういう選手たちが、期待に沿うような活躍をしたかと言われると、そこもちょっと難しかった」

 そして、長期的な視点からの問題点を強調する。

「今シーズンだけじゃない。残留争いに関わっているのが。今シーズンだけなら、別に総括する必要はなかった。4シーズン連続なので、サポーターの気持ちも代弁しないといけない。一言で言うと、一貫性がないと思う」
【動画】「今シーズンだけじゃない」名良橋晃がJ2で21位に終わった大宮の問題点を指摘
 3年連続でシーズン途中に監督が交代した点にも触れ、「現場とフロントが、一体感を持ってチーム作りをしているのかが、すごく半信半疑」と疑問を呈する。重視するのは攻撃か守備か、監督選びも「すごく迷走している。一貫性がない、継続性がない。そういうところが、最終的には21位という順位に、結局出ちゃった」と指摘する。

 さらに、「選手たちにも甘えというか、『大丈夫だろう』という油断する気持ちは、多少あったんじゃないか」と推測。練習場に行った際に、「しっかりと練習に取り組んでいたし、良い雰囲気だけど、僕から見ると、緊張感がないように見えた」という。

 自身が現役時代に所属した鹿島アントラーズには「ピリピリ感しかなかった。そこと比べちゃうといけないと思うけど」としたうえで、「球際に強く行くとか、そういうところで緩さがあった」と手厳しい。

 唯一しっかりできていた選手にDF岡庭愁人を挙げ、「厳しいことを言うと、他の選手は、そういう緩さが多少なりともあった。そういうところがゲームにも出ちゃうのかな」と語る。

 大宮は、J3のFC大阪の3位以下が確定すると、初のJ3降格が決定する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部