PCやタブレット、スマートフォンをずっと使い続けているのは照明をずっと見ているようなものなので、目への負担がとても大きくなります。実際に高校生活の中でスクリーンタイムがまったく考慮されていないと感じた高校生のファン・ルイ氏は、もっと目に負担が少ないデバイスやスクリーンを探したものの見つからず、自分で「Eazeye」というモニターを生み出しました。

Eazeye - World’s First Naturally Backlit Monitor | Indiegogo

https://www.indiegogo.com/projects/eazeye-world-s-first-naturally-backlit-monitor/



This 18-year-old built a better computer monitor that doesn't strain y

https://www.fastcompany.com/90971739/this-18-year-old-built-a-better-computer-monitor-that-doesnt-strain-your-eyes



製品コンセプトは以下のムービーに端的にまとめられています。

EAZEYE Indiegogo video - YouTube

アメリカ検眼協会によると、アメリカ人の半数以上はドライアイや目のかすみ、頭痛といった症状に悩まされているとのこと。



その原因と考えられるのは、有害な「明るい画面」です。対策として、ブルーライトをカットするというメガネを使っている人もいるはず。



ファン氏が考案した「Eazeye」は、世界初の自然光バックライト使用モニターです。



従来のモニターとは異なり、周囲の光をバックライトとして活用するので、グレアの影響を軽減しつつ、より自然で快適な視聴体験を提供してくれるとのこと。



背面のパネルを展開することで自然光を取り込みます。



目は変化する環境に適応しますが、今ではディスプレイも同様です。



周辺光を反射するディスプレイとしては反射型LCD(RLCD)がありますが、暗いと見づらいという欠点があります。その点もEazeyeは克服。



通常のモニターに比べて電気代を90%節減します。



LED内蔵なので、暗いところでも使用可能です。



ファン氏はこのアイデアを2022年に思いついたとのこと。その後、ファン氏の両親が深圳で金属リサイクル業を営んでいた縁で、LCD技術やモニター製造の専門家に相談することができました。アイデアが実現可能なものだとわかると、両親がプロトタイプ制作に資金を提供してくれたこともあって、無事、Eazeyeの試作品が完成。その後、ファン氏はEazeyeの改良のために、夏休みにはアメリカから故郷・広東省江門市に帰り、そこから3時間離れた深圳の工場まで足を運んで改良を行ったとのこと。

Eazeyeは、クラウドファンディングサイト・Indiegogoでキャンペーンが始まると、わずか数時間で目標額だった10万香港ドル(約190万円)を突破。記事作成時点で27万香港ドル(約515万円)を集めています。