J2リーグ第36節 千葉3(1-0)1仙台
18:03キックオフ フクダ電子アリーナ 入場者13,686人
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千葉が仙台を下し6連勝を成し遂げた。

千葉の強さは本物。高いインテンシティとスピーディなトランジション、前線からのプレス……。すべてにチームが一体となり、その強度は90分間続いた。これほど強度の高いJリーグのチームを見るのは、アンジェ・ポステゴグルー時代の横浜F・マリノス以来。千葉の試合を見たのは6月24日の大分トリニータ戦(6月24日)以来だが、シーズン中にもかかわらず、短期間でチームがこれほどの変貌を遂げるとは正直驚いた。小林慶行監督の手腕以外の何物でもない。

ただし横浜FMもそうであったように、これだけ徹底して攻撃的になることによる守備のリスクはある。実際、仙台も同様にインテンシティの高い攻撃を仕掛け、チャンスを作り出した。
1得点のみにとどまったが、展開によっては同点、さらには逆転していてもおかしくはなかった。もちろんこれだけの強度を保ちながら、高い決定力を実現するのはどちらにとっても簡単ではないが……。

守備には課題が残る。だが今の千葉には、勝っても負けても次もまたスタジアムに試合を見に行きたいという気持ちにさせる魅力がある。町田、清水、磐田のトップ3にどこまで迫れるかも含め、これからもワクワクさせ続けて欲しい。

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。