住吉会大物ヤクザの葬儀で高田馬場が一時騒然!「黒塗りの車が100メートル占拠」「警官が大勢行き来」
葬儀ではすすり泣く関係者の姿も見られた
「9月14日の午前10時ごろから、JR高田馬場駅から延びる早稲田通り沿いに高級車のアルファードがズラリと並んでいました。100メートル近くあったのではないでしょうか。そこに礼服を着た組員や警察官が何人も行き来していたので、通りがかった人は一体何が起きているのかという様子で、一帯は騒然としていました。ここまで黒塗りの車が集結したのは初めて見ましたよ」
そう語るのは、暴力団に詳しいジャーナリストだ。
この日、高田馬場駅近くの寺院で、住吉会傘下の幸平一家理事長で二代目大昇會の藤本政弘会長の葬儀が執り行われた。住吉会は、全国の指定暴力団で2番目の勢力を誇る東京に本部を置く組織だ。その2次団体である幸平一家は歌舞伎町で勢力を伸ばしている武闘派組織で、さらにその傘下にあるのが大昇會。都内在住の暴力団関係者はこう語る。
「大昇會といえば、違法薬物の密売をおもな資金源としていた団体で、業界内では『新宿の薬局』と呼ばれていた。同会を大きくしたのが藤本会長だった。大物ミュージシャンが逮捕されたとき、ここから薬物を買ったとして組員が逮捕されたことで有名になったところ。藤本会長は大昇會を大きくすることで、幸平一家の勢力拡大に貢献してきた人物とみられている。ただ、藤本会長は2019年に覚醒剤取締法違反で逮捕された」
大物ヤクザの葬儀とあって、全国から諸団体が弔問に訪れていた。別の暴力団関係者はこう話す。
「山口組や稲川会、松葉会、極東会などの全国組織の系列団体のほか、大昇會と関係する団体が九州、沖縄からも弔問に訪れていました。参列した団体は30を超えていたとみられ、大きな葬儀になったようです」
寺院の周辺には警察官が立ち並び、警戒の目を光らせていたが、とくに混乱はなく葬儀は終了した。出棺の際には、関係者のすすり泣く様子も見られた。