「ジャニーズ会見」に沈黙の近藤真彦「F1の前座でレース」熱望のはずが日本GPの真裏“ライブ開催”で露呈した感覚のズレ
9月9日、新潟県内でおこなわれたライブ後、元ジャニーズ事務所所属の近藤真彦(59)は、報道陣に対して、何も語らなかった。
1977年からジャニーズ事務所に所属し、長らく所属タレントのなかで「長男」とまで言われていた近藤。だが、2021年4月30日をもって、同事務所を電撃退所していた。原因とされたのは、2020年11月に「文春オンライン」で報じられた近藤の不倫疑惑だ。
これに対して当時、東山紀之(56)はキャスターを務める『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日、朝日放送、メ〜テレ共同制作)で、「たいへん大きな失望感があります」と一刀両断。
近藤が退所した際にも、同番組で「今回の退所の仕方に大きな疑問が残っている」と、苦言を呈していた。
一方の近藤は、2023年5月に報道陣の前で、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について聞かれると、「嘘はダメだなって。こうなったら正直にすべてを話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思うんで。知ってた、知らないじゃなくて、『もう知ってるでしょ』と」と、ジャニーズ事務所の対応にこちらも苦言を呈していた。
そうした経緯もあり、9月7日、ジャニーズ事務所の性加害に関する会見で、東山がジャニーズ事務所の新社長に就任すると発表されたことへの近藤の発言には、注目が集まっていたのだ。
「今回、近藤さんが姿を見せたのは、歌手活動のライブでしたが、それに関連して気づいてしまったことがあったんです」
こう話すのは、あるスポーツライターだ。
近藤は現在、歌手活動と並行して、レースチームの監督を務めており、2023年4月からは「全日本スーパーフォーミュラ選手権(スーパーフォーミュラ)」を主催する「日本レースプロモーション」の新会長に就任している。
「スーパーフォーミュラは、次にF1ドライバーを目指す若手ドライバーも参加するような、国際的にも評価されている日本最高峰のレース大会です。近藤さんは会長就任直後に受けたインタビューで、よりスーパーフォーミュラを盛り上げるための施策として『F1日本グランプリ(日本GP)の前座でレースをやりたい』と意気込んでいたんです。いままで、そうした声には反対が多かったのですが、それを変えていきたいという内容でした。
しかし、現在、近藤さんがまわっているライブツアーの日程を見ると、9月24日のF1日本GPと同じ日、ほぼ同時間帯に兵庫県で公演があるんですよ」(前出・スポーツライター)
F1日本GPは9月22日〜24日に三重県・鈴鹿サーキットで開催されるが、たしかに2023年5月に発表された近藤のツアーの日程を見ると、9月22日の18時から愛知県刈谷市で公演をおこなった後、24日の16時から兵庫県加古川市で公演を開催する流れになっている。
「F1日本GPの決勝レースは、24日の14時開始が予定されています。通常、F1の決勝レースは2時間ほどかかるので、がっちりライブとバッティングしてしまうことになります。
前日に愛知県でライブをやるということは、予選がおこなわれる23日には鈴鹿を訪れるかもしれませんが、こういう対応は “共同レース開催” を目指す団体の会長として、どうなんでしょう……。
それでなくても、世界的に人気が高まっているF1は、招致合戦が過熱しており、現在、開催されている各GPも各国の要人などが訪れて、“やる気”をアピールしている状況ですから。近藤さんのライブ優先のスケジュールは、レース界の目から見ればズレまくっている、といわれても仕方ないでしょう」(同前)
スケジュールが“マッチ”しなかったとしても、要職についているならば、その仕事を優先しなければいけないのではないか――。