70歳で自宅を売却し、現在は高齢者向けのサービスつき住宅(分譲マンション)にお住いの真藤眞榮さん。30〜50代は、シングルマザーとして育児や仕事に追われ、定年退職後は母親の介護に多忙な日々を過ごされました。この数年で疲れてしまう義務的な人づきあいや、おしゃれはがまんをやめたそう。具体的に教えてもらいました。

70代「義務的な人づき合い」から卒業しました

人間関係が、年齢とともに移り変わるのは自然なこと。本当に大切な方とのつながりを重視するようになりました。

●年賀状はやめました

<SNSを毎晩更新して“報告”>

義務感で出す定型のあいさつより、今の自分を知ってほしいから、「転居後の日々はフェイスブックで『隠居見習い帖』として発信しています」

<「友達のみ公開」でセキュリティも意識>

食べたものや、行ったスポーツを毎晩22時頃にアップ。家族や仲のいい人との交流用なので、公開範囲は限定して。

●形式的なおつき合い減らしました

<新しい友達との交流、盛んです>

引っ越して3年、今の人間関係を大切にしています。「新たなお友達と、互いの好きなものを贈り合ったり、一緒にお出かけすることが楽しいんです」

おしゃれは我慢ではなく工夫へとシフト

「よいものを長く、大切に」している真藤さん。状況に合わせて、変化させて楽しみます。

●カバンの手持ちやめました

<肩かけにアレンジ>

手がふさがると、万が一転んだときに危険! 「大好きなケリータイプのバッグは肩かけできるように、似たベルトを見つけてアレンジしました」

●穴があいてもあきらめません

<自分でつくろって長く着ます>

昔から続けている趣味のひとつが、ダーニング。「お気に入りのシャツやワンピースも、傷んだ部分にレースを当てるなどして再生させます」

 

『これからの暮らし by ESSE vol.05』では今回紹介した以外に、50代〜60代の暮らし上手さんが「やめてラクになったこと」、老けない美容とファッション、どっちがおトク?、夏野菜おかずレシピなど、暮らしに役立つ情報が満載。