今井絵理子氏「台風投稿」に総ツッコミ、松川るい氏は完全沈黙「物見遊山パリ研修」問題から2週間の現在地
松川るい、今井絵理子両参院議員(松川議員のSNSより)
7月末に問題となった、自民党女性局長の松川るい参院議員、局長代理の今井絵理子参院議員らによるパリ「研修」。研修をうたいながら、エッフェル塔前で塔をまねたポーズを撮るなど、まるで観光旅行のような写真をSNSにアップしたことで、批判が殺到していた。
「問題となった3泊5日のフランス研修では、実際の研修といえる時間は6時間ほどで、ほかの時間は観光や食事にあてられていたことも明らかになりました。今井議員は《無駄な外遊ではありません》《また追って活動報告します!!》などと反論しましたが、批判は収まらず。説明足らずのまま時間が過ぎてしまい、政治家としての信用は失われつつあります」(政治担当記者)
騒動からおよそ2週間が過ぎたが、沈静化したとは言いがたい状況だ。批判の的となった今井議員と松川議員のSNSを見ると、いまだに怒りの声が寄せられている。
今井議員は、騒動以降もSNSを積極的に更新している。おもな内容は、台風関連の情報や、被災状況を確認するといった活動についてだ。8月13日には、台風6号による沖縄県の被害状況を確認したことを報告し、《また15日には台風7号が本州に上陸する恐れがあります。お盆期間には多くの方が帰省や旅行に行かれていると思います。台風・交通情報等を確認しながら、有意義な日々を過ごしていただきたいと思います。》などと語った。
投稿には1000件を超えるリプライがついているが、その大半は批判的なものだ。
《約束のフランス研修旅行の報告はまだですか?》
《今台風の取り組みを否定するつもりは全くありません。ですが、あの研修には納得いかないです。きちんと皆さんに説明をし、報告書を提出してください。少しでも非があると思うならば公に謝罪してください。》
一方、松川議員のSNSは、7月31日に“パリ視察”について釈明した投稿が最後だ。投稿には1.2万件と、すさまじい量のリプライがついており、いまなお増え続けている。この2週間は、何も投稿されておらず、沈黙を保っている状況だ。
松川議員は、パリ視察に次女を同行させていたことも明らかになり、身内からも非難の嵐に。自民党大阪府連関係者は、大阪の枚方市支部が、茂木敏充幹事長に松川氏の参院選挙区支部長の更迭を申し入れたことを、本誌取材に明かしている。
さらに、パリ視察に関する緊急会合も開かれる予定だったが、突如中止に。
「議員辞職、最低でも離党を求めることが検討されていることを察知した松川氏が、茂木幹事長に会議を中止させるよう泣きついたというんです。茂木幹事長も、これ以上コトを長引かせたくないため、府連会長に中止を命じたそう」(自民党大阪府連関係者)
当事者たちは、パリ視察の話題を出さず、事態の沈静化を図っているようだ。だが、はたしてこのままやり過ごせるのだろうか。