山下智久『神の雫』映像解禁で脳裏よぎる亀梨和也の「大コケ」連ドラと複雑胸中の“因縁”
山下智久にとって海外ドラマ初主演作となる『神の雫/Drops of God』(2023年9月15日よりHuluにて独占配信)のティザー映像が解禁された。
2020年10月末にジャニーズ事務所を退所した山下は、数多の“元ジャニーズ”の中でも珍しいほどの活躍ぶりを見せてきた。特に昨年はジャニーズ退所後初となる地上波ドラマ主演作『正直不動産』(NHK総合)が業界内外で話題を呼び、今年の冬には『正直不動産スペシャル』の放送も予定されている。
現在は、大ヒット韓国映画『私の頭の中の消しゴム』(2005年)を手がけたイ・ジェハン監督作品『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』で、6年ぶりに恋愛映画主演を務めている。そんな中、『神の雫/Drops of God』にも注目が集まっており、俳優業の好調さが伝わってくる。
日本テレビで連ドラ化の過去
海外ドラマ『神の雫/Drops of God』は、『モーニング』(講談社)で連載していた人気漫画『神の雫』をもとに、アメリカ、フランス、日本の会社で共同制作。原作の主人公はワインに関して優れた才能を持つ男性・神咲雫だったが、今回のドラマでは神咲がフランス人女性・カミーユに変わっており、山下は原作にも登場するワイン評論家・遠峰一青の役で主演を務める。
ティザー映像解禁のタイミングで、ドラマの公式サイトでは原作を手がけた姉弟ユニット『亜樹直』のコメントも公開。弟の樹林伸氏は「原作は日本の漫画ですが、ドラマは世界クオリティになっています。日本発の最高のドラマを観ていただきたいです」と期待を寄せている。
この『神の雫』だが、2009年1月期に日本テレビ系で連続ドラマ化されていたことを覚えている人もいるのではないだろうか――。
「主演はジャニーズの人気グループ・KAT-TUNの亀梨和也さんでした。原作と同じ主人公の神咲役を好演しましたが、視聴率は初回の世帯平均が10.3%だった以降は1ケタ台を連発し、全話平均は6.2%と大コケ。それだけに、国外の会社も関わる今回の海外ドラマ版は“なんとしても成功を”と制作陣も気合が入っているでしょうが、亀梨さんのファンは複雑かもしれませんね」(芸能ライター、以下同)
山下の退所で消えたプロジェクト
2人の間には、ある“因縁”があった。
「亀梨さんと山下さんは2005年放送の日本テレビ系連続ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で共演して作中の役名でのユニット『修二と彰』を組み、2020年には『亀と山P』としてアルバム『SI』を発売する予定でしたが、山下さんの退所で“なかったこと”になってしまったんです」
当初、『SI』の発売は2020年4月に予定されていたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。その後、同年8月に『文春オンライン』で、山下が未成年女性2人と飲酒した上、その1人を“お持ち帰り”したと報じられ、ジャニーズ側は一定期間の芸能活動自粛処分を発表。なお、亀梨も飲みの席に同席していたと伝えられたが、こちらの処分は厳重注意に留まった。そのため、山下の活動再開後に改めて『SI』の発売日がアナウンスされるとみられていたが……。
「結果的に、山下さんはジャニーズでの活動を再開しないまま、同年10月をもって退所。ファンの間では、『亀と山P』および『SI』はどうなるのか……と不安が広がり、それでも希望を捨てずにいるファンもいましたが、同年12月、ソニーミュージックが公式サイト上で『SI』の発売中止を発表。当時、ネット上には《山Pのせいだ》という恨み節まで書き込まれていました。そんな経緯もあり、かつて亀梨さんが主演した『神の雫』で、新たに山下さんが主演して大成功した場合、なんとも言えない気持ちになるファンも少なからずいるでしょう」
ドラマに関しても、『SI』の“お蔵入り”も、亀梨本人がもう気にしていなければいいのだが……。