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 スペインのマルカ紙によれば若きイングランド代表MF、ジュード・ベリンガムがアイルランドの国籍取得を目指し申請を行ったという。ただその動機はアイルランドに対する愛国心、イングランド代表ではプレーしたくはないという気持ちによるものではなく、この夏に移籍したレアル・マドリードにおけるEU圏外枠の負担になりたくないという考えによるものだろう。

 ブンデスリーガでは特にEU圏外という枠組みはなく、またセリエAではUEFA加盟国の選手がEU加盟国と同じ扱いを受けるのに対して、スペインのラ・リーガではこのあたりが厳格に規定されており、1チームは1試合につき3人のみ欧州外からの選手のための出場枠を確保することが可能。

 実際に昨秋ヴィニシウス・ジュニオール、エデル・ミリタオ、ロドリゴが昨秋スペイン国籍を取得したのはそのためであり、これによりレアル・マドリードでのEU圏外はヘイニエルレイニエ(ブラジル)、アルダ・ギュレル(トルコ)、アンドリー・ルニン(ウクライナ)と、特に大きな問題になっているわけではない。

 それでもベリンガムもEU圏内扱いとなるにこしたことはなく、同選手の父方の祖父母がともにアイルランド出身であるため、マルカ紙によればすでにアイルランド大使館からの確認を待っているようだが、もはやそれは形式的なものにすぎない。