ファンだけでは厳しい暑さ対策。これからは“水を纏う”時代になるかも

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尋常じゃない暑さが続く2023年。帽子や日傘、ハンディ扇風機などに冷却グッズ、さらにはウエアの内部に空気を送り込むファン付きウエアなど、さまざまな暑さ対策アイテムはいまや普通の光景になっています。

そんな中、新たな暑さ対策アイテムとなりそうなのが、サンエスの「水冷ベスト」(2万9700円)。水が蒸発する際の“気化熱効果”で冷却効果を得られるという独自の構造を有した夏用ベストです。

生地の表面(前側と背中側の両面)に張り巡らされた特殊繊維(中空糸膜)に、容量200mlのパウチパックに充填した水道水をポンプコントローラーで送り込み、中空糸膜から染み出た水分を生地全体に浸透させることでウエア全体を濡らし、その水気が熱で蒸発する際に起こる“気化熱効果”を利用して上半身を涼しくさせる…という構造。

従前モデル「涼神服」では生地全体が濡れる=濡れた服を着る仕様のため、着心地の悪さや重ね着がしにくいというウイークポイントがありましたが、今回の「水冷ベスト」はその問題を解消。

中空糸膜を本体の生地(ポリエステル100%)の外側に縫い付けることで、生地からの肌濡れを最小限に留めるとともに、生地が持つ高い速乾性によってドライで快適な着心地を実現し、さらに気化熱効果による冷却効果も両立しています。

その冷却効果は、ベストの表面温度を約8℃下げるというパワフルさ(外気温36℃/湿度50%/風速2m(ジョギング相当)で30分間測定)。水の温度ではなく気化熱効果で冷やすため、強い日差しの元や著しく気温が高い日中でも、変わらぬ冷却効果を得られるようになっています。

付属のポンプコントローラーは単3乾電池2本で動作し、充電式電池の使用もOK。ポンプ本体に備わるボタンで送水強度(6段階)を選べます。稼働時間(最大設定の6)は、充電池(パナソニック エネループ)で約8時間、アルカリ乾電池(パナソニック エボルタ)で約4時間が目安となります。

ポンプコントローラーは、200mlパウチパック(2個付属)とともにベスト本体の下部前面に配置された左右のポケットに収納できます。サイズはM/L/LL/3L、カラーはブラックのみです。

ちなみに「水冷ベスト」の着用は、インナーウエアやYシャツなどの上からを想定。濡れ具合は「洗濯脱水直後の服の濡れ感」が推奨目安です。また、ベスト本体は洗濯機で丸洗いできるので、いつでも清潔な状態で着用できます。

着るだけで涼しさをもたらしてくれるのが嬉しい「水冷ベスト」。屋外での作業時やアウトドア、釣りなどのアクティビティ時、バイクツーリングやサイクリングなど、しばらくは続く厳しい暑さへの備えとして最適の一着となりそうです。

>> 「涼神服」公式オンラインショップ

<文/&GP>

 

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