“捨てる”よりも効果的。「お金が貯まる」片づけ3つのルール:2023年6月トップ5
ESSEonlineで2023年6月に公開されたなかから、ランキングTOP5の記事を紹介します。
片づけが上手な家の人は、なぜかお金を貯めるのも上手。そんな法則に気づいたのは、ライフオーガナイザー・ファイナンシャルプランナー・家計アドバイザーの下村志保美さんです。片づけのお仕事で数々のおうちへ伺った経験から、「お金が貯まる」整理収納ポイントについて教えていただきました。
記事の初出は2023年6月。内容は取材時の状況です。
「お金が貯まる」整理収納ポイント3つ
「貯まる」「貯まらない」両方の事例から導き出した、「貯まる片づけ」のルールについてまとめました。
●1:使いきること
片づいていない家には、新品とは言いがたいけれど、捨てるほどでもないものがたくさん収納からあふれています。
たとえば
・使いかけの(放置された)洗剤
・使いかけの(なかなか減らない)調味料
・多すぎるタオル
・多すぎる機能性インナー
・引き出しいっぱいのソックス
・等しく状態が悪いタイツ
など…。
これは数を持ちすぎているからこそ、「どれも使いきれていない」状態です。
日常使いしていない調味料は必要ないものだったりしますし、タオルやインナーは洗濯頻度を考えれば何枚持っていればいいのか分かります。
たくさんあるということは、それを買うために出費をしているということ。ものが多ければ、それだけ家が片づかない原因にもなります。ちなみにわが家は毎日洗濯するので、タオルや下着は予備を含めて「1人3つ」あれば十分とわかっています。
●2:「今」必要なものを買うこと
安かったから、送料無料になるから、いずれ使うものだから…。「今」必要でないものを買うことは、いくら安くてお得でも出費が増えるのは事実。
食品には賞味期限・消費期限があり、食品ロスにもつながります。化粧品など肌につけるものは「2年」で買い替えたほうがいいでしょう。
以前ご訪問したお客様は「絶対使うものだから」と、薬局の閉店セールで購入した大量の絆創膏がありましたが、古くなって粘着力が落ちて使い物にならず、結局捨てることに。
洋服もセールのときに次のシーズン用に購入したけれど、次のシーズンが来たらもうその服を着たい気分にならなかった…というのも多くの人が経験しているのでは? 子ども服も同様で、来年のためにセールで大きなサイズを買っておいたら、子どもの成長が著しく、いざそのシーズンになったらサイズアウトしていたというムダなエピソードも。
未来のことは分からない、だから今必要なものを必要な分だけ買うことが、結局のところ節約になります。
●3:ストック管理をルール化すること
「どうせ使うものだから」とセールや送料無料を狙って使いきれないほど買ってしまう原因が、「ひとつ使いきるのにどれくらいの期間が必要か」を把握していないから。
ぜひキッチン、洗面所に油性マジックを1本置いて、使い始めたときの日付をマジックで書き込んでください。そして使いきったとき、どれくらいの期間で使いきるのかを把握すること。
そうすれば「安かったから」と過剰にストックをもたなくてすみます。
また「ここに入るだけ」と収納でマックスの量を決めてしまうのも方法のひとつです。家には収納できる量の限界があり、片づいていない家はその限界量を超えているから片づかないのです。
●片づかない原因、お金が貯まらない原因はリンクしている
「捨てられないから片づけられない」とご相談いただくことは本当に多いです。
ですが今日お伝えした
・使いきる
・今必要なものだけ買う
・ストック管理をルール化する
これは捨てなくてもできること。
片づかない原因のほとんどは「ものが多すぎること」。
それだけ家に入ってくるものが多い、つまりたくさん買っている、ということです。
支出が多ければ当然お金は貯まりません。
また「安いから」と買ったものを収納するために収納用品を買う…これもまた支出を増やすことになります。今日からは買う前にひと呼吸。「今、買う必要があるかな?」。そうご自身に問いかけるだけでも、ものをためずにお金が貯まる家になります。