今年から始めたインスタグラムが話題の飯島直子さん。そこにつづられた言葉から見えてきたのは、変わることを恐れない軽やかなマインド。やわらかな心を保ち続ける飯島さんの思いを伺いました。

内向きだった心を外に向けさせてくれたもの

「今年はウサギ年でしょう? なにかに挑戦するにはいい年だって聞いたので(笑)」

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今年1月にインスタグラムを始めたきっかけを飯島直子さんに伺うとちゃめっ気たっぷりの笑みとともにこんな答えが返ってきました。

「でも、もともとはSNSは苦手な方で…。周りの人から勧められても『私には絶対ムリ。一生やらない!』なんて言っていたんですよ」

●変化をもたらした、いくつかの出来事

そんな飯島さんの心に変化をもたらしたのは、この数年の間に起こったいくつかの出来事でした。

「6年前に父が闘病の末に亡くなり、2年前には母がくも膜下出血で突然他界したんですね。そのとき、本当にひとりぼっちになってしまった気がしたんです」

ご自身いわく「内に入ってしまう性格」。心が晴れぬまま、過去を振り返る日々を送っていたと言います。

「そんな私を見て、ある先輩が言葉をかけてくださったんです。『ご両親のことを考えるのはすばらしいことだけれど、そこにすべての気持ちがいってしまうのはよくないんじゃないかと思う。少し外にも目を向けてみたらどう?』って。そのとき、ふと思い浮かんだのがインスタグラム。ときどき友達のインスタを見ていたので、ブログよりはハードルが低いかもと。今年はちょうどウサギ年。私は根が単純なので(笑)、『タイミングもいいし、よし、始めよう!』と思い、始めたというわけです」

●小さな挑戦がもたらした大きな気持ちの変化

いざインスタグラムを始めると、たちまちフォロワー数は30万人を突破。毎日1000件以上寄せられるコメントすべてに飯島さんは目をとおし、相談事にはメッセージを返信。その親身な言葉に励まされ、癒やされる人が日々増え続けています。

「私の方こそ、励まされることが多くて。なにより内にばかり向けていた目を外に向けるきっかけになりました。『インスタなんてムリ!』と思っていたけれど、ほんの少し勇気を出すだけで気持ちって本当に変わるんだなと思ったんですよね。

その変化を身をもって経験できたことは、私にとって大きな力になりました。もし、なかには挑戦したいけれど踏み出せないという人がいたら、『自分にはできない』と決めつけるのをやめて、一歩踏み出してみてほしいとお伝えしたいですね」

 

飯島直子さんが表紙を飾ってくれた『これからの暮らし by ESSE vol.05』(扶桑社刊)が7月11日に発売。飯島さんのさらに詳しいインタビューを掲載しています。