50代になった元祖・節約主婦。切るだけ、煮るだけの「シンプルな食卓」
暑い夏、年齢を重ねると食欲が落ちて体力がなくなることが増えてきます。そんなときにおすすめの食事について、元祖・節約主婦として知られ、カウンセラー・エッセイストとして活躍する若松美穂さんが実例を教えてくれました。
食欲がないときにあるとうれしい「3つの食べ物」
暑い日が増えると、とにかく食欲が落ち、胃腸も疲れてきます。その場合、バランスを気にしすぎず、自分や家族が「これなら食べられる!」というものを冷蔵庫の中に多めに入れておきます。
今回は、暑い日でも食べやすいものを3つご紹介します。
●1:ドレッシングをかけた「トマト」にはなぜか手が伸びる
それぞれの家庭で、得意不得意の食材があると思いますので、あくまでもわが家の場合。
朝食にパンやご飯を出したら食べなくても、皆、トマトだけは食べます。
薄切りトマトにドレッシング。又はオリーブオイル・レモン・塩をかけたら、食欲がないときも手が伸びるから不思議です。
暑い時期、水分と塩分が取れるのでよしとして、味のいいトマトを箱買いしておきます。
実際、スマホの中の写真も自宅ご飯も外食もトマトの写真の多いこと、多いこと。旬な野菜を旬なときに。暑い夏に、太陽をたくさん浴びて育ったトマトを食べるのは理にかなっているといえます。
●2:なにも食べられない…というときに「にゅうめん」
また、暑さに加えて、もともと食が細い方や、ご病気の場合。外食は量が多くて難しいし、家でもワンパターンな食事になりがちかもしれません。…というか私がそうでした。
そんなときにおすすめなのが「にゅうめん」。お好きなそうめんをやわらかく煮て、つゆにこだわってもいいですし、鶏肉やミツバなどをプラスしても。
私も病気のとき、友人が送ってくれたにゅうめんにとても救われました。
利尻昆布を使っただし、小豆島の麺、瀧野のしょうゆと三河のみりんでできた特製つゆ、北海道の天然とろろ昆布、徳島のスダチ…。入っている食材が全国各地の名産で、それを知るだけでも目からおいしい。
胃腸に優しいだけではなく、気持ち的にも楽しんでいただくことができました。
おうちにあるもので再現する場合、レモン汁やポン酢などで爽やかな風味をたすのがおすすめです。
●3:水分補給には「おだし」が最強!
夏は水分補給が大事。甘い飲み物をとる習慣がない私は、「おだし」を飲んでいます。
おだしを「おかゆ」にかけて食べるのもおいしい。
一膳のおかゆ(ご飯でもいいと思います)に、一度だけではなく、途中で何度も何度もおだしをたして、ゆる〜く、ゆる〜くして食べたら、水分をたくさんとることができました。
温かくても冷たくてもどちらでもおいしいのがいいところです。
みなさま、暑さとうまくつき合いつつ、少しでも心地よく夏を過ごせるといいですね。