LDKの畳コーナー、正解は「小上がりorフラット」?2年暮らして出した結論
寝っ転がれて、子どもの遊び場にもなる畳コーナー。LDKの一角につくる人が増えています。迷うのが、フラットの間取りにするか、収納つきの小上がりにするか。2年前に地元工務店で注文住宅を建てた日刊住まいライターは、フラットを選択。結果、LDKが広く使えて掃除もラクで満足しています。たりないかもと心配した収納問題も、間取りの工夫で解決。詳しくレポートします。
LDKの一角に畳コーナーを採用した理由は?
筆者は30代の夫と8歳の娘、1歳の息子の4人家族。2年前に工務店で注文住宅を建てました。
家づくりでは、共働きで忙しくても家族の時間を大事にしたいと、LDKの一角に畳コーナーをつくることを希望しました。小さな子どもは、床で遊ぶことも多いもの。畳コーナーをつくれば、いい遊び場スペースにもなると考えたからです。
また、夫は180cmオーバーのがっちりした体型。リビングにソファを置き、横になるとしたら、かなり大きなソファを購入しなければなりません。しかし、畳コーナーで寝転がってくれれば、リビングに大きなソファを置く必要がなくなり、広々使えるようになるはずだと思いました。
実際に暮らし始めてみると、思っていたとおりに。子どもも夫と一緒にごろっとしていることもしばしば。夫にとっても子どもにとっても、お気に入りの場所になっています。
設計当初はフラットVS小上がりで夫と対立!
リビングに畳コーナーをつくるにあたり、普通の和室のようにフラットにするか、小上がりにするかで、夫と意見が割れました。なるべく部屋を広く使いたい夫と、収納確保のため小上がりにして下部に収納をつくりたい筆者。
夫の「フラットにすれば、お掃除ロボットが一気に掃除してくれるよ」というひと言が、決定打となりフラットにすることに。収納が少なくなることに不安はありましたが、毎日の掃除の手間を省くことを優先しました。
フラットな畳コーナーは広々使えて掃除もラク!
フラットな畳コーナーを採用し、実際に住んでみて感じたメリットを紹介します。
●なんといっても広々使える!
フラットの畳コーナーのいいところは、なんといっても威圧感がないこと。筆者が希望していた収納つき小上がりの場合、高さも必要になるため、かなりの存在感になっていたでしょう。
構造上、畳コーナー角の柱は移動できませんでした。ダイニングテーブルを置くと、柱との間がかなり狭くなります。ですから、もし小上がりを採用していたら…。通るときに足をぶつけるという、「小上がりあるある」も発生していたかもしれません。
またフラットにしたことで、遊び盛りの子どもたちも段差を気にすることなく、安全に行き来できます。これなら、親も安心!
●掃除がラクラク!
夫の言うとおり、フラットにしたことでお掃除ロボットが畳コーナーまで一気に掃除してくれます。
もし小上がりにしていたら、毎日お掃除ロボを小上がりの上に移動させる、または自分で掃除機をかけることになり、掃除の手間が増えていたでしょう。
畳コーナーは、家族みんなが毎日集まり、寝転がる場所。行き届いた掃除をして、きれいにしておきたい所です。日々の仕事や育児に追われるなか、家事をひとつ減らせました。
心配だった収納は、畳コーナーの横に設置して解決!
フラットにした際、心配だった収納不足は、畳コーナーの横に収納を設置することで解消しました。使いやすいように引き戸つきの棚を造作。子どもの学習道具や習い事グッズを収納しています。
今のところ収納不足は感じていませんし、子どもが自分の部屋で学習するようになれば、ほかのものも収納できるようになります。
小上がりの床下に子どものものを収納するとなると、引き出しの重さで簡単には出し入れできなかったでしょう。むしろ、収納についても、この間取りにして正解でした。
間取り的にも大満足!家族がくつろげる空間に
キッチンからリビングやダイニング、畳コーナーまで全体を見渡せるような間取りで、家事をしていても、常に家族の様子がうかがえます。
以前住んでいたアパートでは、キッチンからリビングの様子を確認できませんでした。しかし今では会話しながら料理もできてます。家族とのコミュニケーションの時間が増え、キッチンに立っていても孤独感がないのもうれしいポイントです。
LDKの一角にフラットな畳コーナーを設置して2年。このプランにして正解だったと思っています。