週刊少年ジャンプにて大好評連載中の漫画『マッシュル-MASHLE-』。筋肉×魔法という独特の世界観は日本だけにとどまらず、世界各国・地域でも人気を呼び、世界発行部数はなんと500万部を突破! 今年4月からは満を持してTVアニメが放映され、こちらも幅広い世代から人気を獲得しています。

石川界人さん×江口拓也さん『マッシュル-MASHLE-』インタビュー

今回は、アニメ『マッシュル-MASHLE-』でランス・クラウンを演じる石川界人さんと、ドット・バレット役の江口拓也さんにインタビュー。作品の魅力やそれぞれが演じるキャラクターの推しポイントから好きな食べ物まで貴重なお話を伺いました!

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●理不尽さを全力でぶち壊してくれる作品

――4月7日より放映が開始された本作ですが、改めておふたりが考える作品全体の魅力を教えていただいてもよろしいでしょうか?

 

石川界人さん(以下、石川):やっぱり、魔法界の山奥で暮らしていて人との関わりがあまりなかった主人公・マッシュという少年が、本来であれば魔法が使えない自分と相容れない魔法学校に入学し、そのなかで人とコミュニケーションをとっていくというところです。

友情を育み、絆を結んでちゃんと仲間になっていくということ、そしてその友情や関係性をマッシュが大切にしているというところが、マッシュの魅力であり、マッシュルという作品自体の魅力であると思っています。

あとは敵チームも、冷酷なところがあったりしつつも、自分たちのチーム内のことに関しては味方であって、友情で繋がっているというところがすごく少年漫画っぽさがあって熱くなれるのがポイントだと思っています。

江口拓也さん(以下、江口):界人がいいところを全部言ってくれたのですが、僕は読んでて本当に10代、20代、30代…各世代が生きていく上で、それぞれが対峙する“理不尽さ”っていうものがあると思うんですよね。

そういうものをマッシュは全力でぶち壊してくれるっていうところの気持ちよさ、そして誰もが抱えるモヤモヤをみたいなものを忘れさせてくれて、自分が抱えている問題も吹き飛ばしてくれそうな…そんな勇気をもらえる作品だなと思います。

●演じるキャラクターの魅力と“推しポイント”

――石川さんが演じる“ランス”と、江口さんが演じる“ドット”について、それぞれどんなキャラクターなのか、また推しポイントがあれば併せて教えていただけますでしょうか。

江口:うるさいところですかね(笑)。本当ににぎやかというか、見てるだけでドットというキャラクターから元気をもらえる感じというか。原作を読んでいてもそう思ったので、アニメでもそう思っていただけるように、そして自分が感じたものをお伝えできるように演技の方では携わらせていただいてます。

あとは、好きな人と苦手な人がはっきり分かれるくらいでいいやと振りきったので、そのあたりは本当に楽しんでいただきたいですね。

石川:ランスは魔法の才能があって、1年生にしてすごく強いというところ。そして、その強さを自分で知っていて、さらにのばそうとしているっていうストイックさが特徴です。

あとは、彼自身が自分のなかでもっとも“尊いもの”として設定しているものを守るために、普段のクールな感じからギャップを見せてちょっと熱くなったりするところが魅力なのかなと思います。

●「ランスは界人にぴったりの役!」

――石川さんはご自身がランスと似ている、共感できる部分などありますか?

石川:相手が一線を越えてきたときの様子の変わり方は僕も近しいところがありますね。ランスもこの世でもっとも尊いものに被害が及びそうだったり、バカにされたりすると結構怒りますが、僕もほかの人があまりわからないようなラインのところでちょっとなんかあったりすると「おっ、なんだ!」ってなりがち。だから、そこは似ているかなと思いつつ、気をつけなければいけないところだなと思います。

――江口さんから見て、石川さんが「ランスに似ているな…」と感じるところはありますか?

江口:本当に彼ぴったりで、当然かっこよく決めるところはかっこよく決める。あと、やっぱり変なところがなんというか…………変態?(笑)

石川:あはは(笑)

江口:それはプロフェッショナルな面でもそうだし、なにかに対してエネルギーを一点集中させる集中力みたいなところは似てますね。

●「江口さんから、ドットみたいなギャップを感じる」

――江口さんは自分がドットに似ているなと感じる部分はありますか?

江口:僕は本当にドットと真逆なんですよね…。普段自分は結構大人しいといいますか、端っこで静かにしているタイプなので、ある意味自分にないところだからこそ、逆に見つけやすかったり、演じやすい部分はあります。

でもうるさいのも好きなときは好きなんですよね。自分の気の置けない仲間とお酒を飲みながらワイワイやってるのは楽しいので、そこまで知らないと、うわ…ってちょっと気が引けちゃうかもしれないけど、気の置ける、置けないで自分はだいぶ変わるかなと思います。

――石川さんから見て江口さんが「ドットっぽいな…」と感じられるところはありますか?

石川:僕が江口さんの気の置ける仲間に入っているかは分からないですけど(笑)、やっぱり一緒にお酒を飲んでるときに僕もワイワイやったりしてますが、そのときの江口さんの声の圧はドットであり、声優だなって非常に感じます。

江口:あはは!(笑)

石川:普段は目線を合わせてお話してくれるので、寄り添ってくれる先輩だなという印象があって僕らも気軽な感じで絡むんですけど、やっぱり(お酒の席での)声量聞くと、「この人まじで先輩なんだな…」っていう、キャリアの圧を感じます(笑)。

江口:飲みの席でそれ感じられるのやだな〜(笑)

――(笑)。それはお酒を飲まれると楽しくて声が大きくなるみたいなことでしょうか…?

江口:周りがうるさいんですよね。なので、勝ちたい!(笑)。

石川:あとすごい似ているなと思ったのが、ドットって意外と育ちがいいところがあるんですけど、江口さんも普段なんの気ない話をするときに、ふとしたタイミングでまじめな話になることがあるんです。そのときにすごく周りをよくみてものごとを考えてらっしゃる。あっ、これ営業妨害になるかな?(笑)。

江口:ただの酒飲みで通してるからね(笑)。

石川:そういう熱く語ったりしているところを見ているので、そこはドットみたいなギャップを感じるなって思いますね。ちゃんと大人なんだ…っていう(笑)。

江口:そういう部分もあるんだって(笑)。光栄ですね。

●困難があっても手に入れたい好物は?

――作中では主人公・マッシュの“シュークリーム”好きが多く描かれていますが、おふたりも食べ物でとにかく好きなものがあれば教えてください。

石川:食べものの“マイブーム”って移り変わるじゃないですか。僕はちょっと前まで、オムレツだったり、そのあとは春巻きだったり…あとはカレーにハマって自分でつくっていたりもしましたが、今は“牛乳”です。

たまたま牛乳メーカーさんのお仕事があって、飲んでみたらやっぱり牛乳っておいしいんですよ! そこから、スーパーに並んでいるものをいろいろ買ったりしてます。ひとりなので大量に消費はできないですけど、いろいろ試している最中です。

江口:牛乳おいしいよね〜。

石川:1日1リットル飲んでます。

江口:わかる〜! 銭湯あがったあとのビンの牛乳とかもたまらん。

石川:そうなんですよ。銭湯あがったあとの牛乳は乳脂肪分低めがいいんです(笑)。でも普段朝起きて飲むときは、甘めのやつを飲んでカロリーと糖分でエネルギーにするとか。…っていうハマり方をしています!

――江口さんはいかがですか?

江口:僕はアルコールですね。飲みすぎたら次の日二日酔いになったりして、いつも二度とお酒なんて飲まない…って思うんですけど、夜になったら忘れて飲んじゃうんですよね。デメリットがあっても、得たいものは自分の中でアルコールしかない。

もう、愛してるんだなって思います。お酒は強くも弱くもないと思うんですけど、スイッチが入ると帰りたくない病が発症してしまって…気づいたら(お店に)残ってしまう。でも、家では一切飲まないんですよね。家だと見たくないし、近づけないでくれって思う。

石川:悪魔かな?(笑)。

江口:あはは(笑)。

取材の絶妙なかけ合いからは、2人のすてきな人柄や仲のよさ、そして作品にかける熱い想いを垣間見ることができました。

6月11日掲載予定の後編では『マッシュル-MASHLE-』の収録のエピソードや、お互いの第一印象、さらに、石川さんと江口さんの家事事情についてまで幅広くお話を伺いました。

【作品情報】

『マッシュル-MASHLE-』
毎週金曜日24:00〜TOKYO MXほかにて放送中