演技の裏話も語った。チャンソンは「ジュワンが一歩間違えたら、本当にゴミのような人間になりそうで、そうなるとドラマの中であまりにも不快な役になると思ったので、一線は越えないようにしようと気をつけました。それでも悪口はたくさん言われたようですけどね」とし、「劇中でボラとジュワンの関係がずっと続きますが、だから『ボラが考えたジュワンはどんな人だったんだろう?』と考えると、ジュワンが人間的にあまりにも悪い人ではいけないと思いました。そのため自分なりにキャラクターの構想に様々な要素を入れて、視聴者がある程度納得できる人物として描くために工夫しました」と話した。

2006年、MBC「思いっきりハイキック!」に出演したチャンソンは、2008年に2PMとして歌手デビューした。その後、俳優と歌手を並行しながら活発な活動を展開した。いつの間にか俳優デビュー17年を迎えたチャンソンは「実は(俳優としての姿に)慣れていません。もちろん作品を準備するノウハウは、それなりに身につきました。しかし、作品ごとに会う人が違いますし、良い結果を出さなければならないというプレッシャーにはなかなか慣れません。いつも上手くやり遂げなければならないという緊張感があります」と打ち明けた。

そして「反応は様々ですが、まだ2PMの“野獣アイドル”のイメージが強く残っている方は、(僕の演技に)慣れないようです」と語った。俳優としての悩みについては、「まだ自分にぴったりの、俳優としての代表的なキャラクターが生まれていないと思います」とし、「僕は多様な作品に出演したいですし、様々な挑戦もしたいです。自分でも『どんな役が1番自分に合うと思うか』という質問にはうまく答えられません。役を引き受けて、その役を研究し、実際に演技をしながら役について知っていく部分がはるかに大きいためだと思います」と打ち明けた。また、「代表的なキャラクターが生まれる作品に会うのを待っていますが、もしそのようなイメージができたら、また新しい悩みが生まれるのではないかと思います」と明らかにした。

作品を選ぶ基準については、「『魅力がある』という観点が少し曖昧ですが、作品の中のキャラクターが魅力的だと感じたら参加したいと思います」と明かした。彼は「例えば、『思いっきりハイキック!』の場合、もともと脚本にはないキャラクターだったんですけど、監督がオーディションを受けた後、僕の名前にちなんだキャラクターを作ってくださったんです。当時は台本だけでは正確にどのようなキャラクターなのかも分からなかったのですが、1年ほど撮影したら、キャラクターがより鮮明になって魅力を感じるようになりました。『キム秘書はいったい、なぜ?』のコ・グィナムは、キャラクター自体が魅力的でした。実はコ・グィナムは、100回を上回る原作のウェブ漫画で2回しか登場しない人でした。自分で“けちくさい人”など設定を考えてキャラクターを構想して監督に提案したら、すごく気に入ってくださって作品に取り入れてくださいました。このように何か魅力となるポイントを発見したら、楽しく演技ができると感じました」とつけ加えた。

先立ってチャンソンは、2021年12月に結婚を発表し、2022年7月に第1子となる女の子が誕生した。

結婚、そして子供が誕生した後に「ボラ!デボラ〜恋にはいつでも本気〜」に出演したチャンソンは、新婚生活について「一生懸命に生きています。子供を育てながら活動をしていますが、容易ではありません」と明かした。

また「結婚前は作品を撮影した後は休んでいましたが、今はそうもできません。撮影が終わったら家の中の仕事と子育てをしなければなりません」と近況を伝えた。