室内干しの悪臭、浴室&エアコンのカビ…梅雨のトラブル対策 家事のプロが解説
九州・沖縄地方をはじめ、近畿、東海地方も梅雨入りしました。梅雨というと“家事トラブル”の元となる要素が増える時期になります。そんな中、家事のプロ「メリーメイド」が、室内干しの臭いや浴室・冷房のカビ対策などを解説しています。
浴室のカビ対策
高温多湿になりやすい浴室のカビ対策では、浴室のカビやぬめりは放置すると落ちにくくなり、掃除に手間がかかってしまいます。カビやピンク色のぬめりは、高温多湿の環境下で皮脂や石けんカスなどの汚れを栄養とするため、「洗い場の汚れを洗い流す」「室温を下げる」「換気して湿度を下げる」ことで発生を防ぐことができます。
もし、カビが生えてしまった場合は、ティッシュを使った「こより掃除」が効果的。方法は、カビの生えている部分に沿ってカビ取り剤を吹きかけた後、細くこより状にしたティッシュを貼り付けます。その上から再度カビ取り剤を吹きかけてカビに浸透させます。
また、水滴を放置しておくと、水道水に含まれるミネラル分だけが残って「水アカ」になってしまいます。浴室を出る時には、鏡や蛇口など目立つ部分だけでも、タオルなどを使って拭きとると良いということです。
キッチンの衛生管理
「キッチンの衛生管理」も重要です。1日の使用頻度が高い分、こまめな「ついでそうじ」が汚れをためないポイントとなります。「シンク」の水滴はカビの原因となり、乾拭きをして常に水分を残さないようにしましょう。また、塩素に弱い素材のため、塩素系漂白剤を使用したら、しっかりと洗い流してください。
「電子レンジ」は、料理などを温めた後に、庫内が「温かいうちに掃除すること」が重要です。水蒸気で汚れがゆるんでいるため、汚れを簡単に取ることができます。水に浸し固く絞った布巾で、レンジの内側を拭きましょう。
「冷蔵庫」は、庫内の食品くずや汚れをこまめに取り除き、衛生面や臭い対策のために、数カ月に1度は中の食品を取り出して、水拭き掃除を心掛けるようにしましょう。台所用洗剤を使う方法もありますが、酸素系漂白剤を使うと除菌効果もあります。
エアコンの掃除
「エアコンの掃除」です。エアコン内部の熱交換器や送風ファンにカビが付着したままエアコンを作動してしまうと、空気中にカビを放出することになるため注意が必要です。
「フィルター」は外して掃除機をかけ“裏面”から水洗い。表面から始めると、逆に溜まっていたホコリが詰まってしまう可能性があるため注意が必要です。汚れがひどい場合は、水で薄めた中性洗剤で優しく汚れを取り除いてください。
使用前後には、30分をめどに送風運転を行いましょう。特に、使用後は内部の温度差が高くなり、水が発生します。エアコン内部を乾燥させることで、カビの発生防止に効果が見込めます。
忘れがちな「リモコン」掃除は、爪楊枝や綿棒で、細かい溝やボタンのすき間にある埃や汚れを取り除くことができます。本体から電池を抜いた状態での掃除をお勧めします。
室内干しの臭い対策
洗濯物の悪臭は、雑菌が増殖したのが理由の一つにあります。対策としては、「雑菌を減らして乾燥を早める」ことが重要です。
カビの蔓延を防ぐには「しっかり除菌」することも大切です。洗濯用の酸素系漂白剤を40度くらいのお湯に溶かして、洗濯物を10〜15分ほどつけ置きすると、除菌でき臭いを抑えることができます。
また、通気性のいい洗濯カゴなどを使用し「洗濯物の置き場を決める」ことも重要です。汗や皮脂などの汚れが付いた洗濯物を、通気性の悪い洗濯機の中に溜めるのは避けましょう。洗濯カゴも汚れるので、定期的に拭いたり洗ったりしましょう。
さらに、洗濯物を干す時には風通しの良い「アーチ干し」を実践しましょう。中心から外側にむけて長さの短い洗濯物から長い洗濯物の順に干していく方法で、風通しがよくなり、洗濯物の乾きが早くなります。また、干す際は10センチ程度の間隔をあけて干すと、より風通しがよくなるでしょう。
また、収納時に気を付けるべきポイントとして、収納する前に衣類の汚れと湿り気の点検をする、ドライクリーニング後カバーを外して収納する、圧縮袋で保存する場合、中に乾燥剤を入れる、風通しの工夫をする、こまめに掃除する、部屋全体を乾燥させることが大切とコメントしています。