災害に備えて家族間で話し合っていることとは…

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 5月に入ってから大きな地震が相次いで発生しています。自然災害は、いつやってくるかわかりません。いざ災害に備えようとしても、具体的に何をすればいいのか分からないという人も多くいると思います。

 日本トレンドリサーチ(東京都豊島区)が、テレネット(長野県飯田市)と共同で「災害に備えて家族間で話し合っていること」に関するアンケートを実施し、その結果を紹介しています。

 調査は、4月5〜30日にかけ、同居の家族がいる全国の男女1160人を対象に、インターネットで行われました。

 災害に備えて、家庭で何か準備しているものはあるか聞いたところ、39.7%の人が、災害が起きた場合にどうするか家族間で「決めている」と回答しました。

 また、家族間で行っていることを聞くと、3位が「非常持出品の確認」で55.6%、2位は「安否確認の方法」で64.0%、1位は「集合場所の確認」で84.4%という結果がわかりました。

 その他、「ペットに関して」や「ペット用キャリーバッグやご飯のことなど」といった、ペットの避難方法を挙げる人もいたということです。

 また、災害に備えて、家族間で対処法などを考えようと思ったきっかけは何かも聞いています。回答者からは、「東日本大震災」(20代女性)、「川が近く水没する地域だから」(40代女性)、「最近田舎で小さい土砂崩れが多く見られるようになった」(70代男性)、「コロナ禍で、家族とさまざまな話ができた際に話し合った」(40代女性)、「東南海地震の準備のため」(70代男性)などの声が寄せられたということです。

 次に、大地震などの災害が起きた場合にどうするのかなどを家族間で「決めていない」人に、「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思うか」と聞いたところ80.8%と、約5人に4人以上の人が「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思う」と答えました。

 さらに、「今後、災害に備えて家族間で話し合っておこうと思う」と答えた人に、災害に備えてまず何をやっておこうと思うか、最初にやっておくべきだと思うことを挙げてもらったところ、3位が「非常持出品の確認」で55.6%、2位が「集合場所の確認」で31.5%、1位が「安否確認の方法」で40.9%でした。

 その他には、「避難ルートを実際に歩いて確認する」や「自治体の対応内容の確認」などの回答もありました。

 同社は、「災害はいつ起こるか分からないもの。いざという時にどうするか、家族の間で話し合ってみてはいかがでしょうか」とコメントしています。