米外為市場サマリー:米金融引き締めの長期化観測から139円40銭台に上昇

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 24日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=139円47銭前後と前日に比べ90銭弱のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=149円93銭前後と同65銭程度のユーロ高・円安だった。
 
 米債務上限問題を巡る与野党の交渉に進展がみられず、政府の支払いが滞ると米財務省が警告する6月1日が迫るなか、リスク回避の動きから米長期金利が上昇したことを手掛かりにドル買い・円売りが先行。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事がイベントで「米金融当局が来月に利上げを再度実施するか見送るかどうかは今後数週間の主要なデータ次第になるが、引き締めサイクルが終わったと宣言するのは時期尚早」との考えを示し、米金融引き締めの長期化観測が強まったこともドル買いにつながった。FRBが公表した5月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では今後の金融政策について参加者の見解が分かれていたことが明らかになったが、何人かの参加者は次回以降の会合でも追加の引き締めが必要になる可能性が高いと指摘していたこともあり、ドル円相場は一時139円48銭と昨年11月下旬以来およそ半年ぶりの水準まで上伸した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0750ドル前後と前日に比べて0.0020ドル程度のユーロ安・ドル高だった。



出所:MINKABU PRESS