外為サマリー:株高を手掛かりに134円70銭近辺まで強含む

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 12日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=134円69銭前後と前日の午後5時時点に比べて15銭程度のドル高・円安となっている。

 午前のドル円相場は上値の重い相場展開だった。10日発表の米4月消費者物価指数(CPI)や11日発表の米4月卸売物価指数(PPI)を受け、米国のインフレ懸念が後退するなか前日に米長期金利が低下したことがドルの重荷。米債務上限問題を巡る不透明感や米金融システム不安などもあり、朝方には134円40銭まで軟化する場面があった。ただ、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が前日のイベントで「物価上昇圧力は依然として強すぎる」との見解を示し、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測が依然として根強いことがドルを下支え。日経平均株価が上げ幅を広げるとリスク選好的なドル買い・円売りが流入し、午後には134円70銭近辺まで強含んだ。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0924ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0005ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=147円14銭前後と同10銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS