三社電機に人気集中、前期一転大幅増益で今期も高成長継続し大幅増配のサプライズ決算
三社電機製作所<6882.T>が大口の買い注文に値がつかず、カイ気配のまま水準を切り上げている。半導体モジュールや電源デバイスを製造するが、特にパワー半導体分野で高い商品競争力を有する。半導体、電源デバイスいずれも旺盛な需要を取り込み、足もとの業績は想定を上回って好調に推移している。同社が10日取引終了後に発表した23年3月期決算は営業利益が前の期比24%増の16億2900万円と従来計画から大幅に上振れて着地し、減益予想から一転大幅増益となった。更に続く24年3月期も同利益が前期比23%増の20億円と高水準の伸びが続く見通しにあり、これがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込む形となった。好業績を背景に株主還元も強化し、年間配当は前期が従来計画に5円上乗せした30円とし、今期は前期比10円増配となる40円を計画しており、これも物色人気を後押ししている。
出所:MINKABU PRESS
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