栃木市の会社役員の男性が孫を名乗る男からのうその電話で約1500万円をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。なお、現金は詐欺に気づいた男性の家族が奪い返し無事だということです。

 被害にあったのは栃木市に住む会社役員の男性(71)です。栃木警察署によりますと8日午後0時半ごろ、この男性の家に孫を名乗る男から電話があり「契約書が入った書類を間違えて郵送してしまった。契約には2千万円が必要だ」などとうその話をされました。

 この話を信じた男性は8日の夕方自宅近くの路上で孫の上司の甥を名乗る男に現金約1500万円が入った紙袋を手渡し、だまし取られたということです。

 警察は孫の同僚やその親族が現金を受け取りに来るのは詐欺だとして、不審な電話があった場合は必ず本人や家族などに確認するよう呼びかけています。

 なお、警察によりますと、同じ敷地に住む男性の息子が詐欺に気づき男を追いかけて紙袋を奪い返したため現金は無事でした。男はそのまま逃げたということです。