新型コロナウイルスの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類に移行した8日、コロナとの共生に向けた日常が本格的に始まりました。

 栃木県内一の繁華街、宇都宮市中心部のオリオン通りでは、買い物客や学校帰りの生徒などで人通りが多くなる夕方、コロナの5類移行で感染対策が個人の判断となりましたが、依然マスク姿の人が目立ちます。

 一方、辺りが暗くなってきた頃に明かりを灯す酒類を提供する飲食店、塩モツ鍋が看板メニューの鍋専門店「海雲もずく家」では、従業員が夜の営業に向けた準備を行っていました。この店では、政府がコロナの5類移行を決めた後、客席を仕切るパーテーションを外しました。しかし、5類になった後も入店前の検温と消毒は継続します。

 大型連休中は、県内各地でイベントが開かれ多くの人が行き交いました。観光地などでにぎわいを取り戻しつつありますが、夜の街の活力が以前のように回復するのは、まだもう少しかかると飲食店関係者は感じています。感染対策と売り上げの両面でまだ油断はできない。それでも長かったトンネルに大きな光が差し込み胸を撫でおろしていました。