Googleがパスワード不要でログインできる「パスキー」に対応したのでiPhoneとAndroidスマホで試してみた
「パスキー」は各種ウェブサイトにパスワード不要でログインできるようにする仕組みで、AppleやGoogle、Microsoftといった大手テクノロジー企業が利用を推進しています。新たにGoogleのログインシステムがパスキーに対応してパスワード不要でログインできるようになったので、実際にAndroidスマートフォンやiPhoneを用いてGoogleにログインする手順を確認してみました。
https://blog.google/technology/safety-security/the-beginning-of-the-end-of-the-password/
・目次
◆1:パスキーでのログインを有効化する手順
◆2:Androidスマートフォンを使ってGoogleにログインする手順
◆3:iPhoneを使ってGoogleにログインする手順
◆4:パスキーを使わない設定に戻す方法
◆1:パスキーでのログインを有効化する手順
Googleアカウントのパスキーを用いたログイン機能を有効化するには、まず以下のリンク先にアクセスします。
パスキー Googleアカウント
http://g.co/passkeys
ログイン画面が表示されたらメールアドレスを入力して「次へ」をクリック。
パスワードを入力して「次へ」をクリック。
パスキーの設定画面が表示されたら「パスキーを使用」をクリックします。
以下の画面が表示されたら「完了」をクリック。これでパスキーを用いたログインの準備は完了です。
◆2:Androidスマートフォンを使ってGoogleにログインする手順
パスキーの設定画面には利用可能なパスキーがズラリと表示されます。AndroidスマートフォンはGoogleアカウントでログインすると自動的にパスキーとして利用可能になる仕組みなので、何も設定せずともGIGAZINE編集部で使っている大量のAndroidスマートフォンがパスキーとして利用可能になっていました。
PCでGoogleのログイン画面にアクセスし、Androidスマートフォンを使ってパスワード不要でログインする手順は以下の通り。なお、パスキーを用いてログインするにはPCとスマートフォン双方のBluetooth機能をオンにしておく必要があります。また、今回はChromeを使っていますが、他のブラウザではパスキーを用いたログインが不可能な場合もあります。
まず、Googleのログイン画面でメールアドレスを入力して「次へ」をクリック。
すると「パスキーを使って本人確認を行います」と表示されるので「続行」をクリック。
続いて「スマートフォンまたはタブレットを使用する」をクリック。
以下のようなQRコードが表示されたらPC側の操作は完了。
次に、スマートフォンのカメラアプリを起動してQRコードを読み取ります。
QRコードの読み取りに成功すると「パスキーを使用する」と表示されるのでタップ。
以下の画面が表示されたら「許可する」をタップ。
「許可」をタップ。
以下の画面が表示された後、指紋認証や顔認証を求められるので認証を進めます。
認証に成功すると、PC側の画面が自動的にログイン後の画面に切り替わります。
◆3:iPhoneを使ってGoogleにログインする手順
iPhoneをパスキーとして使うには、まずiCloudの設定を変更する必要があります。設定アプリを開いて最上部のユーザー名表示部分をタップ。
「iCloud」をタップ。
「パスワードとキーチェーン」をタップ。
「このiPhoneを同期」と記された部分のトグルスイッチをONに切り替えればiCloudの設定は完了です。
続いて、GoogleアカウントにiPhoneをパスキーとして登録します。まず、以下のリンク先にアクセスします。
パスキー Googleアカウント
http://g.co/passkeys
ログイン画面が表示されたらメールアドレスを入力して「次へ」をタップ。
パスワードを入力して「次へ」をタップ。
パスキーの使用を有効化していない場合は「パスキーを使用」をタップ。
「完了」をタップ。
パスキーの使用を有効化したら、画面を下方向にスクロールします。
画面最下部の「パスキーを作成する」をタップ。
「次へ」をタップ。
すると、画面下部に以下のような画面が表示されるのでパスコードやTouch ID、Face IDなどで認証を進めます。
「パスキーが作成されました」と表示されたら「完了」をタップ。
パスキー一覧に「iCloudキーチェーン」と表示されたらiPhoneの登録は完了です。
iPhoneを用いたログイン手順はAndroidスマートフォンでの手順とほぼ同じ。まず。PC側でGoogleのログイン画面にアクセスしてメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。
「パスキーを使って本人確認を行います」と表示されたら「続行」をクリック。
「別のスマートフォンまたはタブレットを使用する」をクリック。
QRコードが表示されたらPC側の操作は完了です。
続いて、iPhoneのカメラアプリを起動してQRコードを読み取ります。
QRコードを読み取ったら「パスキーでサインイン」をタップ。
パスコードやTouch ID、Face IDなどで認証を進めます。
すると、PC側の画面が自動的にログイン後の画面に切り替わります。
◆4:パスキーを使わない設定に戻す方法
パスキーを使わない設定に戻すには、まず以下のリンク先にアクセスします。
Googleアカウント
https://myaccount.google.com/signinoptions/passwordoptional
以下の画面が表示されたらトグルスイッチをOFFに切り替えます。これで、パスキーの無効化は完了です。