2021年度に全国で初めて「いちご学科」が新設された栃木県農業大学校で6日、入学式が行われました。いちご学科にはこれまでで最も多い13人が入学しました。

 県農業大学校には今年度、農作物や畜産などを学ぶ3つの学科に新入生合わせて77人が入学しました。このうちいちご学科には県内をはじめ神奈川、埼玉、千葉の18歳から31歳までの13人が入学しました。

 県農業大学校では2021年にイチゴの栽培について専門的に学ぶ「いちご学科」が全国で初めて設置されました。いちごの生産量が半世紀以上日本一を誇るいちご王国の栃木県ですが、農家の高齢化や担い手不足が課題となっていて後継者を育てるのが狙いです。

 いちご学科に初年度は9人、昨年度は6人が入学していて、今回大幅に新入生が増えた理由について県農業大学校は「ようやくいちご学科が広く知られるようになりいちご農家を志す人が増えたため」としています。

 土屋篤史校長は「いちご王国とちぎのトップランナーとして活躍してほしい」と式辞を述べました。

 福田富一知事は「農業を輝かせることができるのは皆さんのような若い力」とエールを贈りました。

 いちご学科の13人は専門知識や技術の習得、生産現場での実習を経験し独り立ちを目指します。