栃木県教育委員会は4日、県立中学校の入学者選考について2024年度から募集定員の男女の割合に関する規定を撤廃すると発表しました。

 これまで県教育委員会は県立中学校の入学者選考における募集定員について市や町の中学校と同様に男女のバランスのとれた教育環境が望ましいとして男女のいずれかが60%を超えないとする規定を掲げていました。しかし、ジェンダーへの意識の高まりや社会的な情勢を受けて、規定を見直すといった全国的な流れを理由に方針を転換し2024年度の入試から宇都宮東高校付属中学校など中高一貫教育を行う県内3つの県立中学校について男女の割合を定める規定を撤廃するとしています。

 県教委育委員会によりますと、性別の規定を設ける都道府県が設置した中学校の数は2013年度から昨年度の間に4割程度から2割程度にまで減少していたということです。

 今後、県教育委員会では市や町の教育現場や説明会などを通じて保護者などに説明を行っていくということです。