【解説】街から暴走族が消えた理由
元国際レーシングドライバーの杏仁さんの弟と現役レーシングドライバーのラバー博士が、車やバイクに関する情報を発信する「あかでみっくモーターカレッジ」より、街にいた暴走族がなぜ消えたのか? ヤンキーや改造車などはどこに行ったのかを解説する。


この記事はYouTube配信「【解説】あんなにいた暴走族はなぜ消えたのか?改造車やヤンキーはどこに行ったのか。」から、ライブドア社の自動書き起こしツールによって生成されています。

はじまり


ラバー博士: 皆さん。最近、暴走族って全然見なくなりましたよね? ちょっと前でしたら、その辺のバイパスだとか大きい道路でブンブブブンブブ言わせて「うわ!うるさいな」っていうふうになったかと思うんですけども。

あれ? 最近、よく考えてみたら全然見ないなっていうふうになってるはずなんです。それ、何でなんだろう?と皆さん考えたことがありますでしょうか。その理由を今回まとめて参りました。

そして、今回当時のことを知る主犯格の人を連れて参りましたので、当時の思い出と共に語ってまいりたいと思います。

はい。今回はこちらです、よろしくお願いいたします。こっちを見てください。今回は暴走族のネタです。逃げないで、ちょっと!

杏仁さん弟: 俺、暴走族ちゃうし。

ラバー博士: ははは(笑)。いやいやいやいや、今回は全部…

杏仁さん弟: 最近見んね。パラリラパラリラとか見んね、全然。

ラバー博士: そうですよね。

杏仁さん弟: 勝手に主犯格にするのやめてくれる?

ラバー博士: いやいやいや、思い出あるはずですよ?全部言ってくださいね。

暴走族とは?





杏仁さん弟: そもそも、暴走族とは何ぞ。

ラバー博士: 暴走族と言っても結構いろんな種類があるんですが、定義が定められているんですよ。

杏仁さん弟: 定義とは何ぞ。

ラバー博士: まず、単品ではありません。集団でバックボーンのバイクだとか車だとかで迷惑運転を繰り返す人たち。そのことを暴走族というふうに言います。

杏仁さん弟: だって、しゃあないやん。もう、ほらアニメで言うたら『AKIRA』とかああいうところからも吸収するやん。『ビー・バップ・ハイスクール』だとか、そういうものでガンガン吸収したものをそのままって格好いいなと思ってやっちゃうんだよね…じゃあね。

ラバー博士: ちょいちょいちょい…。もう「しゃあないやん」っていうとこくらい、はい分かります。そうやってた人たちですよね?

杏仁さん弟: そういうアニメが心を彷彿させるんよ。

ラバー博士: はいはい、そうなんでしょうね…そうだと思いますよ。また、この暴走族っていうのもいろんな種類があるんですよ。興味ないという人は知らなかったかと思いますが、実はですねいろいろな方がいまして。

「ギャング」と呼ばれるよく駅前とかにたむろしてた人たち。あと、時代によってはカラーギャングってあったじゃないですか。青色の集団・赤い色の集団・白い集団とかいろいろいましたよね。

そして、今でもまだ結構現存しているのが、週末になると結構高速道路を走ってらっしゃる方も多いかと思うんですけども、「旧車會」と呼ばれるちょっと古めのCBとかのバイクでブンブンブンブン走っていらっしゃる方々っていうのと。

杏仁さん弟: これは今流行っていますよね。

ラバー博士: まだいますね。

杏仁さん弟: こないだ、明石のパーキングに200台ぐらいおった。

ラバー博士: この方々も結構年齢が上がってきてるんです。

杏仁さん弟: そうなのよね。50歳とか40歳の方が、実は真ん中におられたりして。

ラバー博士: この旧車會は、まだツーリングでどっか目的地まで行くっていうのでやってるんですけども、ずっとおんなじ場所をぐるぐるぐるぐる走り続ける「ローリング族」

杏仁さん弟: そんなにディスらんといてくれる? 環状とか首都高とかぐるぐる走る人でしょ?

ラバー博士: これはですね、峠を攻めるバイクの人たちですね。

杏仁さん弟: そんなにやめてくれる? 楽しかったよあの当時。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: だって、しゃあないやん。『バリバリ伝説』あったもん。「巨摩 郡」に憧れたもん。

ラバー博士: まぁ、そうですね。

杏仁さん弟: 「カメ!」って言いながらコーナー曲がっていくようなあの風と一体化するやつね。

ラバー博士: そもそも。まず、峠を走る・公道を走ることが漫画とかテレビとか雑誌で取り上げられてましたもんね。

杏仁さん弟: 僕はここ。

ラバー博士: 「僕はここ」言った。

杏仁さん弟: ローリングしてた。

4輪車の暴走族たち





ラバー博士: なんと皆さん。暴走族と言えば、バイクのイメージが強いかと思うんですけども、4輪の車にも暴走族の種類ってあったんですよ。その種類が、まず「走り屋」。よく峠を攻めてタイムを競う人たち、イニシャルDの世界ですね。

杏仁さん弟: 僕ここね。ははは(笑)。

ラバー博士: ははは(笑)。色々やってらっしゃるんですね。そして、イニシャルDでは速さを競ってましたけども、そもそもそうではなくて派手さを競う「ドリフト族」というのもいました。

杏仁さん弟: ここもやってた。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: サーキットに行くと、やっぱちょっと遠いし高いからね。街中のローリングできるような良いコーナーあったら湧き上がってた時の時代って皆さん思い出しません?

ラバー博士: このドリフト族も峠を走るドリフト族もいれば、交差点だとか広い道路を使うだいたい、港の方でよく見られたドリフト族というふうでいましたね。

杏仁さん弟: そのドリフト族も、もう1個書き忘れてない?「ゼロヨン族」

ラバー博士: ああ!ゼロヨン族ね。

杏仁さん弟: この走り屋さんとかドリフトが発生する前に、パワーでものすごい勢いで走っていくゼロヨンの時代もあったもんね。

ラバー博士: そのゼロヨン族というのは、実は警察の中では「ルーレット族」の中に入ってるんですよ。

杏仁さん弟: そういう決まり!?

ラバー博士: 同じ場所を何回も何回も走る人たちっていうのをルーレット族というふうに呼んでいるらしくて、関西でいうと一番有名なのは「環状族」ですよね。

杏仁さん弟: 環状線をぐるぐるぐるぐる回る人ね。

ラバー博士: はい。爆音ですごいスピードで走っていく人たち。

杏仁さん弟: それも漫画よ。ナニトモ『ナニハトモアレ』。

ラバー博士: そうそう。

杏仁さん弟: だってあれ、ほぼ実話を元にしているらしいからね。

ラバー博士: あとは首都高湾岸線なんかをずっとぐるぐるぐるぐるスーパーカーで走ってらっしゃる方もいらっしゃいました。

杏仁さん弟: 首都高バトルとか。

ラバー博士: あった、ゲーム!

杏仁さん弟: ゲーム、ゲーム。もう、そういう時代に何か僕らはついて来てた。

暴走族、今は人に危害を加えない?





杏仁さん弟: でも、ちょっと1個だけ訂正していい? このローリング族・走り屋さん・ドリフト・ルーレット族、今の旧車會の方はちょっとどうかわからない。昔と今と違うのは、人に危害を加えない。

ラバー博士: うーん。いや、違うな。環状族は危害を増えまくってたな。

杏仁さん弟: 昔はね、『AKIRA』みたいな世界ですよ。彼らが一応、バイクのリーダーみたいな感じでオラオラって言いながらバットに釘を刺しながら相手と戦っていくやん。そういったものの漫画の影響とかがやっぱり大きい時代よ。

ラバー博士: この特徴ですね、全部ひっくるめてで言うと、まず前提が「改造車」なんですよ。爆音のバイク・爆音の車で車検に絶対通らないようなマシンで走るというのが特徴なんです。

杏仁さん弟: これ何? 俺、自白する奴?

ラバー博士: 経験談を語ってもらおうと思いまして。

杏仁さん弟: トンネルの中とか楽しいよね。ははは(笑)。

ラバー博士: ははは(笑)。そうですね、音は一番聞こえますからね。

杏仁さん弟: 昔ね。もう今は時効、そんなんしてないけど楽しかった。

ラバー博士: その爆音のマシンで皆さんが道路交通法違反をする。具体的に言いますと、勿論スピードなんて80km以上出してるんで、当たり前のように速度違反。信号なんて守るわけがありません、赤信号でもピューンて行きます。

杏仁さん弟: いや、行ってた行ってた…ちゃうちゃうちゃう。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: 赤信号は守るでしょう?

ラバー博士: 赤信号でも全然みんな行ってたじゃないですか、そういう人たちって。

杏仁さん弟: 僕は守る。

ラバー博士: そういう面もあったんですね。後はですね、それが縦に並んで左車線をおとなしく走っていただければ、まあまだマシなんですけども、道幅全部に広がってみんなで並んで走るものだから、その人たちが邪魔で動けない・前に行けないという「併走走り」をされるんですよね。

杏仁さん弟: これ、1個思い出言っていい? 僕たちってバイクで走っているローリング族だった頃、怪我しないように革のツナギ着て走るでしょ? 普通にサーキットで走ってるような格好で走るわけですよ。でも、突然そういった格好の時に大阪に戻ってきました。200台ぐらいのブンブンブンブンっていう列に参加しちゃってた。

ラバー博士: ははは(笑)

杏仁さん弟: 特攻服の中にツナギがいたみたいな。それだけ何かちょっとこういろんなジャンルあるよね。これに共感していただける方たち、多分いると思うけどね。

ラバー博士: そういうスピードに憧れてアドレナリン全開で走ってた人たちもいれば、速度は20〜30km/hで凄い低速なんだけども、空吹かしでブンブンブンブン…って音を奏でながら住宅街で人に迷惑を掛けることをそもそも楽しむというそういう人たちもいるんですよ。

杏仁さん弟: あの空吹かしは、結構うるさいもんね。

ラバー博士: こういうふうに乗り物をシンプルに楽しむ集団かと思いきや。

杏仁さん弟: いや、思って。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: 「思いきや」でなくて…

ラバー博士: 思いきやなんですよ。実はそういう人たちも、もちろんいるんですよ。そういう人たちもたくさんいらっしゃるんですけども、さらにそこから喧嘩・武装というふうにいっていらっしゃる方もたくさんいたんですよ。

杏仁さん弟: もしかして、長ラン着て「喧嘩上等」みたいな刺繍してる方たち? リーゼントしたり、これは『ビー・バップ・ハイスクール』の世界じゃないの? あと、『特攻の拓』とか。そういった時代が流れていくと、そういう感じよね。

暴走族が生まれた背景





ラバー博士: この暴走族の生まれた背景っていうのは、昭和の初期までさかのぼるんですけども、その時っていうのはやっぱり速さを競う集団だったんですけども、だんだんだんだんヤンキーの人たちが集まり始めて、そのチーム同士の抗争みたいなのが始まるんですよ。

そうなってくると、あの皆さんがもうイメージ通りのバットに釘が刺さっている。竹刀を持っている人。何なら刃物を持ち出す人まで出てきてまして、もう夜中になったらいろんなところでバチバチ抗争みたいなのが行われていたわけですよ。

杏仁さん弟: あぁ、でも何か懐かしいな。僕らは違うけど中学校対中学校で何か喧嘩していた時代とか。

ラバー博士: はいはい。

杏仁さん弟: それの延長で暴走族になったりするやろね。

ラバー博士: そういう人たちは、もうその時代のど真ん中の人たちになると、完全に長ランの派手な特攻服というものをわざわざ仕立てまして。

杏仁さん弟: あれは違う、ビーバップが悪い。『ビー・バップ・ハイスクール』がホンマに悪いと思う。全員、あれの影響やから。

ラバー博士: そして、どこからどういうふうに流行ったのか、僕はちょっとよく分かりませんが、あのちょっと尖ったリーゼントヘアが流行るんですよ。なので、いつの間にかスピードを競う集団から喧嘩だとか男の強さだとかを示す集団になっていったんです。

杏仁さん弟: 最近でも、特攻服とか見いへんよね。

ラバー博士: 見ないっすね〜!

杏仁さん弟: でも、あれ結構金がかかるんでしょ?

ラバー博士: みたいですね。結構高いらしいですよね。

杏仁さん弟: 刺繍でしょう? 見たら結構カッコいいもんね。細かいところまで装飾されて。

女性の暴走族「レディース」





ラバー博士: これがですね、その喧嘩っていうふうに言われましたんで、しかもバイクとか車とかのそういう車好き・バイク好きというか集まるということで、男の趣味かと思いきや、なんと女の人もやってたんですよ。よく「レディース」というふうに言われてた人たちですね。

杏仁さん弟: 背中にやっぱ「喧嘩上等」って付いてる。紫色やね、だいたいイメージが。原チャとかディオとかに乗っとって、ディオのチンチラとか貼ってね。そういうのを楽しんでいる人たちがいた。

ラバー博士: 結構、レディースの人たちの方が気合いが入ってたりとかして言葉遣いも凄かったですもんね。「オラ! てめぇら何しとんじゃ!」みたいな人ですよね?

杏仁さん弟: でも、原チャ乗ったらビビビビ…。フォンフォンじゃないよね?

ラバー博士: そうですね。いらっしゃいました。めちゃくちゃ本当にたくさんいらっしゃいました。

杏仁さん弟: だから、今ひょっとしたら台所の奥さんグサグサ刺さってるかもわかんない。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: 「私、高校生の時。後ろ乗ってたわ」みたいな感じの人もおられるかもね。

ラバー博士: だいたい、この辺の人たちが凄いたくさん出てくる時というのが、もちろん普段もいらっしゃるにはいらっしゃるんですけども、正月と成人式なんです。

杏仁さん弟: 箱根大暴走って最近見いひんやん。

ラバー博士: 見ないんですよ。

杏仁さん弟: だって、よく考えて。15〜20年前ぐらいってさ、正月のニュース番組で取り上げられるんよ。アゴがピャーなったハコスカとかさ、おったやん。「箱根の大暴走。今年は何台でした」みたいなのが、正月1日ぐらいのニュースのトップ飾ってなかった?

ラバー博士: うん…。

杏仁さん弟: えっ!なに?古い?いにしえ? えっ、そんな…

ラバー博士: いやいや、本当にありましたよ。

杏仁さん弟: 箱根大暴走っていう名前消えたね。

ラバー博士: 皆さん。正月の景気のいい時と言うのには、派手にぶちかまそうぜ!っていうことで、みんなが自慢のバイクや車を持って暴走するんですよ。

杏仁さん弟: たまにストレス発散せなね。

ラバー博士: あとは、成人式。晴れ舞台ということで、まぁすごい格好と屋根をぶった切ったオープンの車などを仕立てまして暴走するんですよね。

杏仁さん弟: あれは、でも道路運送車両法違反やからね、実は。

ラバー博士: 今でももちろんちょっと見ます、見ますけどもレアな存在になりましたよね。

杏仁さん弟: 教えようか? ははは(笑)。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: 何なんこれ? 全部自白していたら、次の動画からもう出てこられへんよね。

ラバー博士: ははは(笑)。視聴者の方にも「昔、そんなことを俺もやってたよ」って方もいらっしゃるかと思います。

杏仁さん弟: みんなで自白しよう、みんなで。

暴走族の人口が全盛期のたった10%に





ラバー博士: なんとですね。今この人たちって残念ながらむっちゃ減ってるんですよ。全盛期では1,313グループもいまして、人数でいうと万を超えてきてまして、4万2500人もいたんです。

杏仁さん弟: これ、誰が数えるの?

ラバー博士: これね、警察の人が登録するんですよ。

杏仁さん弟: お巡りさんが?

ラバー博士: はい。よく杏仁さん時代もありませんでしたか? マークされているチームとか、リーダーは常に警察に追われているっていう人。

杏仁さん弟: 聞いたことあるよ。そんなリアルに周りにおらへんからね。

ラバー博士: 本当ですか?(笑) それではですね。今、2021年の最新情報ですと、グループ自体は124グループまで減ってしまって、人数も1万人を下ってしまいました。

杏仁さん弟: 古の文化!? もしかして暴走族って。

ラバー博士: そうなんですよ。さっき、バイクの暴走族・車の暴走族いろんな種類があると言いましたけども、全部ブッコミでたったの5,000人しかいません。全盛期の頃から比べたら、たったの10%の人数になってしまったんですよ。

暴走族が減った6つの理由





ラバー博士: さて、みなさん。ここからが本題でございます。なんでこんなにも人数が減っちゃったのでしょうか? その内容を結構調べてらっしゃる方がいまして、6つの理由があるというふうに言われております。それを1個1個紹介していきましょう。まず、1つ目「警察がむっちゃ頑張ってる」という理由があります。

杏仁さん弟: あっ、法律変わったわこれ。

ラバー博士: はい、そうなんですよ。

杏仁さん弟: 確か、2人からやったら集団危険行為になって罰則が重くなったはず。

ラバー博士: そうなんです!

杏仁さん弟: これは普通に昔やったら、ほら漫画で言ったら『AKIRA』みたいに一般市民の方たちを危害を加えると、それって暴走行為。でも、普通にローリング族とか走り屋さん・ドリフト族。ただ車とか乗ってますよやけども、これは2台から実は重くなったよね。

ラバー博士: 今、その共同危険行為というのが、2年の懲役または50万円の罰金という刑罰にプラスで道路交通法違反としても25点の点数と免許が取り消しになるんですよ。

杏仁さん弟: これね、もう1個補足したら18歳未満の人鑑別所いったよ、後輩で。僕は知らんけどね。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: でも、普通に危害は加えてない。車で走っただけで鑑別所に3か月ぐらい居たよ。結構、重罪じゃない?

ラバー博士: そうですよね。そして、人数が減ってきているというふうに言いましたけども、そもそも若者が減ってきているんですよ。だいたい、こういう暴走族をやるというのは、20歳前後の若者というのが主なんです。

そして、その29歳以下の人口というのが減ってきているっていうのは、我々の動画でも何回かやらさせていただきました。

杏仁さん弟: 少子高齢化ね。

ラバー博士: はい、そうなんです。1975年の一番多かった時で、5,500万人もの若者がいたのに対して…。

杏仁さん弟: 今、30%も減ってんの?

ラバー博士: そうなんです、3,800万人。そんな人数になっちゃってるんです。そして、若者の車離れ問題で紹介させていただきましたように「持てない」んです。

「お金がない」という問題があります。免許を取るにも30万円以上かかりますし、バイクや車が今の給料では買えないよというふうに思っていらっしゃる方も結構いらっしゃるんですよ。

杏仁さん弟: そうよね…バイク・車が高いよね。これ。今「旧車會」って結構、バイクで昔の暴走族。まぁ危害加えてないような方たちが集まってやってるけど、これが昔のバイクめっちゃ高いもんね。

ラバー博士: 高いですよ!100万ぐらいしますもん。

杏仁さん弟: それを普通に3段シートとか付けてやってるけれども。いや、改造よりも何より昔のキャブ車。あの辺が高いね。でもね、キャブってええ音するんよ。プワンプワンって言う音、キャブがパコッと開く音がするんよ。

ラバー博士: そうですね。

杏仁さん弟: もうちょっと…盛り上がろう?

ラバー博士: いや、もう僕はよく分からないですから、そっちの世界。

杏仁さん弟: 僕も聞いた話やから。

ラバー博士: ははは(笑)ウソウソウソ。昔は、やっぱりとび職だとか現場職だとかを、汗水流して夜中まで一生懸命やれば、月に30〜40万円もらえて、そのお金で車やバイクを買えるという時代でしたが、今ってそんなもらえないんですよ。

しかも、物価も上がってきてて、中古の旧車とかも高くなってきて、今の初任給では全然買えないんですよね。

杏仁さん弟: 僕はバイクを買うために新聞配達したよ。

ラバー博士: あぁなるほど。

杏仁さん弟: 今は新聞配達ってある?

ラバー博士: やってる人、少ないじゃないですか?

杏仁さん弟: 朝4時から起きて、新聞配達を3〜4ヶ月ぐらいするわけさ。そして、バイクが納車される日に、実はまた違う引っ越しのバイトしとってね、その引っ越しバイト中にバイク禁止してた親父から電話ありました。

「おい。お前、何かバイク納車らしいで」って言ったら「おう、買った」って言う経験がある。確か、高校1年生やったんちゃうかな? 頑張ったね、あの時ね。




ラバー博士: そして、次の理由が「高学歴化してきているという時代背景」があるんですよ。だいたい、この暴走族をやっていらっしゃる方というのは、中学校・高校を卒業してすぐに就職して、その時の給料で車やバイクを買ってブンブン走る人ていうのは多かったんですよ。

そういう人たちが昔は5割以上いらっしゃったんですが。今なんと、この令和の時代、高校卒業・中学卒業で就職する人ってたったの2割しかいないんですよ。

杏仁さん弟: そんなに減ったの?

ラバー博士: もう、みんなバイクとか車で遊んでいるじゃなくて、大学に進学・短大に進学して勉強してるんですよ。

あとは、だいたいこういう集団というふうに言いましたけども、文化が体育会系なんですよ。一番喧嘩の強い人・リーダー格の人に従わなければいけない、文句を言おうなんならぶん殴られるそんな文化だったと思います。

杏仁さん弟: 縦社会。リーダーの言うことを絶対。

ラバー博士: むしろ、パワーで下を従えるという風な文化やったと思います。そして、下の人たちも「あの憧れの○○さんに僕は人生を捧げるんだ、ついて行こう」みたいな感じで、信者になっているような感覚の人たちが多かったと思います。

杏仁さん弟: えっ? 今そんなパワハラしたら、下のZ世代の子達って「何、言ってるの?」っていう感じよね。

ラバー博士: そう。今のZ世代は、個の意見・自分の意見を尊重するという価値観がやっぱ強いので「四の五の言わずに俺の言うことを聞け」なんて言う人には「何言ってんの、君?」みたいになっちゃうわけですよね。




ラバー博士: そして、最後の理由。これは、結構僕は個人的に一番デカい理由なんじゃないかというふうに思っているんですけども、そもそも暴走族やヤンキーが女子にモテなくなったこと」ですよ。

杏仁さん弟: あぁ…デカいかも。

ラバー博士: 結構、昔はあったはずなんですよ。ちょっとケンカが強いだとか、男としてしっかりしているというのをアピールすれば、女の人に「キャー。あの人カッコいいな!」みたいな感じで見られたようなあったはずなんですよ。

杏仁さん弟: でも、それを植え付けたのはやはりここにあるドラマ・映画・漫画の影響。

ラバー博士: そうですよ。だって『ビー・バップ・ハイスクール』でしょ。今もあるよ普通に『東京リベンジャーズ』とかもそういう感じでしょう。『クローズ』とかも10年ぐらい前あったじゃないですか。

ラバー博士: 残念ながら、今この令和の時代にはモテないんですよ。今ちょっとヤンキーになってたりだとか、チンピラ風な格好してたりだとか、言葉遣いをしてたりすると「えっ? 何なのあの人、ちょっといきがっちゃって」みたいな感じでみんな引いちゃうんですよ。

杏仁さん弟: よし。みんなで『東京リベンジャーズ』を応援しよう。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: 今の新しい漫画やったら、そういったところから影響受けよ。

暴走族が生まれなくなる時代





ラバー博士: なんならネット上なんかではちょっと古いかもしんないんすけど「DQN」なんて言われちゃったりして、すっごい馬鹿にされるんですよ。

杏仁さん弟: 時代って、こう20年周期で回ってくるやん。だから、旧車會もまた復活してきたんよ。実際、バイクとか車とか高いやん。だから、こういう走り屋さんとかローリング族って減っていると思うよね。でも、やっぱりみんなで『東京リベンジャーズ』みたいに盛り上げていった方がいいじゃない?

ラバー博士: ははは(笑)。違反なんでね、一応それ。

杏仁さん弟: いや、聞いた話ね。僕は違反してないから。信号も守るし、空吹かしもせえへんし。

ラバー博士: でも、旧車會行ってると言いましたけども、平均年齢がもう今40を超えてるんですよ?旧車會。

杏仁さん弟: だって、お金持った大人たちほど怖いもんないよ。

ラバー博士: そう。その人たちが昔の思い出と共にちょっとやってるだけであって、人数としてはめちゃくちゃ減っていますからね。

杏仁さん弟: 実際ね、山をローリングしている人たち50代ぐらいの方たち、S2000で山へ早朝に滑走するらしいな。

ラバー博士: しかもですよ。今、この中古車ってのがほとんどなくなってきているじゃないですか。値段も高騰してきているじゃないですか。なので、このバイクだとか当時の車たちがなくなっていたら、それこそどうやってやるよ?みたいな時代になるかもしれないですね。

杏仁さん弟: じきにこれが全部EVに変わったら、スピーカーを大きくして、プワーンというのをスピーカーで流したりするかもしれん。

ラバー博士: そこまでしてやりたいんですね。

杏仁さん弟: アクセルひねったら、スピーカーがポンポンポンっていったりね。6連ホーンとかあったね。懐かしいね。

ラバー博士: ありましたね。

杏仁さん弟: パラリラリラ…♪

ラバー博士: 昔、そういうのをやってらっしゃった方は「懐かしいな〜」というふうにお思いかもしれません。「マジか。今ってそんな時代になっちゃったの?嘘でしょ!?」っていうふうに初めて思ったかもしれませんが、今こういう時代になっちゃってるんですよ。

杏仁さん弟: 人に危害は加えたらアカン。それをモットーに僕は走り屋さんをしてたと思う。えっ!でも、ドリフトしてるやん、自分…。あっ、自分いうてもた、ごめん。ドリフトしてるやん、自分。なぁ?

ラバー博士: その言い方。その言い方ですよ、はい。昭和、昭和なんですよ。

杏仁さん弟: ドリフトしてる人は絶対ここやから。

ラバー博士: そうですね、そのイメージが強いですよね。

杏仁さん弟: もう、アウトローの集団の人たちやね。若かりし古き良き時代ってことやったかな。今でも暴走族は本当に減ったね。

ラバー博士: はい、そうなんですよ。

杏仁さん弟: 暴走族もそうだし、改造車が減った。この旧車會だけ盛り上がったけどね。ローリング族・走り屋・ギャング・ドリフト・ルーレット族。結構、おらんようになったね。

ラバー博士: 居ないっすね。駅前で、あのヤンキー座りをしてる人たちなんか全く見ないですもんね。

杏仁さん弟: 古になっていくのかな。まぁそんな古き良き高校生の時の時代もあったかな? これ、高校生の時にバイク乗ってたのバラしていいの?まぁずっとバラしとうから、まぁいっか。先生、時効。ごめんね。本当にごめんね。

ラバー博士: 今日はそういうのを暴露してもらう回でした。

杏仁さん弟: あとで先生、手紙を送って来んといて。

ラバー博士: ははは(笑)。

杏仁さん弟: そんな時もあったな、楽しかった。でも、今更生してまともになってる。

ラバー博士: はい、いいことです。

杏仁さん弟: 更生ちゃう! 昔から悪いことしてないから。ただ、高校生の時にバイク乗っとっただけやから。そんな時も皆さんあるんじゃないの? そういうのたまに言ってさ、1杯やりましょうね。焼肉食べながら、そういうのを話のネタにしながらやってらいいんじゃない?

ラバー博士: 思い出話をね。

杏仁さん弟: 捕まえに来るとかやめてよ、ね。これ、全部聞いたんです。ね?

ラバー博士: そうしときましょか?

杏仁さん弟: 人ごとのように聞いてたし、これを晩酌しながらお肉食べていきましょう。

ラバー博士: はい、ありがとうございました。出演ありがとうございました。

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