日光に春の訪れを告げる祭りとして親しまれている、日光二荒山神社の「弥生祭」で、最終日の付祭が4年ぶりに行われることが2月に決まり、4月の本番に向けて子どもたちがお囃子の稽古に励んでいます。

 弥生祭は、1200年以上の伝統があり、県の無形民俗文化財に指定されています。付祭は祭りの最終日に行われ、日光地区の東西の町から、11の花家体がお囃子を奏でながら街中を練り歩き、神社境内に入る「繰り込み」が弥生祭の最高潮となります。新型コロナウイルスの影響で関係者による神事のみでしたが、今年は4年ぶりに付祭が再開されることになりました。

 繰り込みの先頭を務める先番当番町で、西町当番町の花石町自治会では小学4年生から中学2年生まで11人がお囃子を演奏し、3月25日に打ち始めを行い、4月12日の祭り前まで、毎日練習を行っています。4年ぶりとあって9人が初めてお囃子を演奏することになり、8つの曲を習得するため子どもたちは真剣な表情で太鼓や小太鼓、それに鉦の稽古をしています。

 一方、東町当番町の稲荷町自治会は2月から練習を開始し小学3年生から中学3年生までの10人が参加していますが、半数の5人が初めての演奏で、当日までに8つの曲を習得します。

 今年の弥生祭は、4月13日から17日までの5日間行われます。