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 TSGホッフェンハイムは既報通り、ペジェグリーノ・マタラッツォ監督の招聘を発表した。イタリアにルーツをもつ45歳の米国人指揮官は、さっそく週末のバイヤー・レヴァークーゼン戦から指揮をとる。前任VfBシュトゥットガルトでは今年の10月10日に3年半の在籍を経て解任となっており、ちょうど4ヶ月ぶりにブンデスリーガの舞台へと帰ってくることに。目標はそのシュトゥットガルトも含む残留争いから抜け出すこと。新天地との契約期間は2025年までとなった。

 「リノはこのクラブのことに精通しており、逆にいえば我々もまた彼のことをよく知っている。だからこそ彼が適任であるという確信を抱くことができるのだ」と、アレクサンダー・ローゼンSDはコメント。「シュトゥットガルトを昇格に導いたのみならず、残留争いでもその資質を証明してみせている。重圧を跳ね除けて、何が求められるのかをよく知っている人物だ。彼のもつサッカー哲学、サッカー観、そして人との接し方というのは、まさにこのTSGホッフェンハイムがこれから歩む道に合致したものだ」と期待感を示している。

 昨夏にセバスチャン・ヘーネス監督の後任としてアンドレ・ブライテンライター監督が就任したホッフェンハイムでは、開幕から10試合目までは4位と大きな飛躍をみせてはいたものの、最近9試合で未勝利(うち7試合で敗戦)。ホーム戦では最近7試合で未勝利(うち5試合で敗戦)と負の連鎖が続き、ついに残留争いへと突入するまでに転落。そこで当初から有力な後任候補として浮上していたのが、今もなおホッフェンハイム近郊に住まいを構えるマタラッツォ監督だった。

 2017年から2019年までホッフェンハイムでコーチを務めていた同氏は、当初はBユースの監督に就任するも、トップチーム昇格を果たしたユリアン・ナーゲルスマン監督のACへと就任。そして2019年にナーゲルスマン監督はRBライプツィヒへと渡り、それから間も無くしてマタラッツォ氏もVfBシュトゥットガルトの監督へと就任している。

 早速水曜午前から練習を取り仕切ったマタラッツォ監督は、そういった経緯からも「ずっとホッフェンハイムのことは非常に気に留めていた。このチームのもつクオリティには自信をもっているし、ホッフェンハイムは攻撃的な勇気ある、フレッシュなサッカーが代名詞となるクラブだ」と仕事再開に意欲をのぞかせた。ちなみに古巣シュトゥットガルトとの再開はブンデス最終節。その時はどのような状況で迎えることになるだろうか。

Willkommen zurück, Rino

Pellegrino Matarazzo ist neuer Chef-Trainer der TSG Hoffenheim und unterschrieb einen Vertrag bis zum 30. Juni 2025.

Zur Meldung

- TSG Hoffenheim (@tsghoffenheim) February 8, 2023

 TSGホッフェンハイムではミヒャエル・レヒナーGKコーチが、バイエルン・ミュンヘンへと移籍することを発表した。トニ・タパロヴィッチGKコーチの解任の後任を務めるものであり、2008年からホッフェンハイムに在籍しナーゲルスマン監督との再会を果たす42歳は、新天地と2026年までの契約を締結している。なおホッフェンハイム側は今回の移籍に際して移籍金も手にした。

 「彼の移籍は一時代の終焉を意味するものだよ」とローゼンSDはコメント。2015年にトップチームへ指導の範囲を広げて以来、カスティールス(ヴォルフスブルク)、コーベル(ドルトムント)、シュヴェーべ(ケルン)、バウマン(ホッフェンハイム)という、現在のブンデスリーガの正GK4人の育成に携わり、同時にトルコ代表のコーチ業も兼務するなど非常にその手腕は高く評価されている。

 「10年半以上に渡りAユースからプロまで何世代にも及ぶGK育成に携わってきた。その専門性や創造性、献身性によって最も著名なGKコーチの1人となっている。移籍は大変に残念だが慰留は実を結ばなかった。彼からは明確にその意思が伝えられた」とローゼンSD。オリヴァー・バウマンも「8年に渡り本当にお世話になった。日々サプライズもみせてくれ、これまでに友情も育んできた。退団は残念だけど新しい挑戦は僕にとっても喜ばしいことでもある」とエールを送った。

Michael Rechner wechselt zum FC Bayern München. Der 42 Jahre alte Mosbacher arbeitete seit 2008 als Torwart-Trainer bei der #TSG.

Danke für alles und viel Erfolg in München, Michael!

- TSG Hoffenheim (@tsghoffenheim) February 8, 2023