「最後のジャンボ機」、ついに顧客の元へ旅立つ 歴史的フライトの「飛行ルート」がスゴすぎる!
世界が注目したフライト、圧巻でした!
空に王冠と「747」
1968年にシリーズ初号機がロールアウト(完成公開)以来、半世紀以上製造された「ジャンボ機(ジャンボジェット)」ことボーイング747。この最終号機が2023年2月1日、顧客へフェリーフライト(回送運航)されました。この歴史的なフェリーフライトでは、飛行ルートも、通常時とは大きく異なるものが採用されています。
ボーイング747最終号機「N863GT」(画像:ボーイング)。
747シリーズ最終号機「N863GT」は、アメリカの貨物専用航空会社、アトラス航空向けの貨物専用機、747-8F。フェリーフライトは、「5Y747便」の便名で、アメリカ西海岸にあるボーイングのエバレット工場から、アメリカ東部にあるシンシナティへむけ実施されました。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、現地時間1日午前8時ごろに出発した最終号機は、エバレット工場の滑走路の直上を低空飛行する「ローパス」を披露したのち東へ。その後自らの航路で2時間半をかけ、王冠と「747」の文字を航路で描きました。到着地のシンシナティ空港でも、着陸前に一度滑走路上を低空飛行したのち、現地時間1日17時40分頃に到着。飛行時間は、6時間19分を記録しています。
ボーイングによると、今回フェリーされた最終号機を含め、これまで製造された747の数は1574機。シリーズ累計でこれまで1億1800万時間以上空を飛び、2300万回近くフライトしたとのことです。