「AIアバター」で生成した画像(SNOW Japan提供)

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カメラアプリ「SNOW」から登場した「AIアバター」が、女性たちの間でメイクや髪型の参考になると話題になっている。

アプリで被写体の顔写真を10〜20枚読み込むと、撮影者本人の顔の特徴はそのままに、写実風のイラストが生成される。

SNSアイコンで使ってほしい

ツイッター上では、自分の顔を使った画像を中心に、多くの人が「AI生成画像」を投稿して楽しんでいる。

SNOWの日本法人「SNOW Japan」に取材した。日本統括の崔智安さんの話では、AIの画像生成に世界的に注目が集まったことが、「AIアバター」が生まれるきっかけになったようだ。

SNOWらしさ」としては、顔をきれいに写しつつも、ユーザーの顔でAI画像を生成する点にフォーカスを当てた点だという。そのため、ただAIに似顔絵を描かせるのではなく、現実の本人の顔から離れない程度に美化するというのを重視した。

そして2022年12月末、「AIアバター」をリリースした。名称に「アバター」とある通り、撮影者自身の「分身」としてSNSアイコンなどで使ってもらうのを目的として開発したとの話だ。

1日の利用回数は想定以上

SNOWは基本無料で使えるアプリだが、「AIアバター」は、480円からの有料機能だ。一方、注目を集めたAIコンテンツの多くは無料で利用できる。

有料だと「ユーザーに受け入れられるか」心配や不安はもちろんあったと、崔さん。半面、「体験に価値を感じてもらえたら、対価を支払ってくれるとも感じていました」。

崔さんによると、「AIアバター」はこれまで、1日数万回は利用されている。想定以上の反響と売れ行きで、驚いているという。メイクの参考に活用するほか、友人間やSNS上でのコミュニケーション目的の人もいる。また自分でなく、家族や恋人の画像が用いられるケースもある。ユーザーの使い方は多岐にわたるそうだ。