本誌取材に応じる宇田麻衣子氏(1999年)

 経済専門通信社『ブルームバーグ』が、元フジテレビアナウンサーの宇田麻衣子氏について報じている。1月16日付けの「アナウンサーから転身―男社会の金融界で株式運用トップクラスに」という記事だ。

 宇田氏は1974年生まれ。1997年、フジテレビアナウンサーとして入社。報道やバラエティなど幅広く担当し、人気アナとなったものの、2001年に退社。

 スタンフォード大学のビジネススクールに入学し、2005年帰国。その後、投資信託運用会社「フィデリティ投信」に入社し、2009年以降、父・豊氏が設立した投資顧問会社「エバーリッチアセットマネジメント」でファンドマネージャーを務めている。

 記事では宇田氏の経歴や、「世界3位の規模を誇る日本の株式市場で数少ない女性ポートフォリオマネジャーの一人であり、昨年は共同で運用しているファンドの運用成績が競合商品の97%に勝った」と紹介。

 投資専門サイト「シティーワイヤ」の年間ランキング(2021年11月―2022年11月)によれば、宇田豊氏と宇田麻衣子氏は日本株のファンドマネージャーとして世界5位の好成績で、日本人でトップになっている。

 宇田氏は現在、Zホールディングスやサイバーバズ、ニューラルポケットなどの社外取締役も務めている。

 本誌は宇田氏がフジテレビアナ時代に何度も取材している。1999年の密着取材のときは『めざましテレビ』のお天気担当だったが、インタビューではこう答えている。

「もともと報道志望なんです。違う番組ばかりの担当で、いまはいちばん遠いところにいますけど、原点に返ってゆくゆくは担当したいと思いはじめました。そのためには言いたいことをスパーンといえる勇気を持ちたいですね。

 いまは、違ってたらどうしようという不安が先に来ちゃいますから。親しみやすさも大切ですけど、この人なら信用できるという、ある種の威厳を備えたいですね」

 当時24歳だが、すでに将来を見越していたようにも思えるではないか。