朝鮮労働党中央委員会総会に出席した金正恩氏=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が朝鮮労働党中央委員会総会の結果を発表し、核武力の強化を明言したことについて、韓国国防部は1日、「北がもし核使用を試みるなら、金正恩(キム・ジョンウン)政権は終末を迎えるということを厳重に警告する」との立場を出した。

 同部は「党中央委員会総会の結果発表と放射砲の戦力化を通じた核能力の増強で、われわれに核攻撃すると威嚇した。朝鮮半島の平和と安定を深刻に害する挑発的な言葉」と批判。「北は国際社会全体が反対する核開発を即刻やめ、非核化の道に復帰しなければならならず、これだけが北の住民の生活を改善する唯一の道であることをはっきりと認識しなければならない」と指摘した。

 また、「わが軍は米国の拡大抑止の実行力を実質的に高めるとともに、韓国型3軸体系を画期的に強化し、北の核とミサイル脅威を抑止し対応する」と強調した。3軸体系は北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)の戦力を備える戦力増強計画だ。

 同部は「北のいかなる対称・非対称挑発も断固として懲らしめるための軍事対応態勢を整えると同時に、優越的な力を通じて平和を守る『強固な国防、科学技術強軍』の育成のためまい進する」との方針を示した。

 北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金正恩氏は昨年12月26〜31日に行われた党中央委員会総会で「南朝鮮(韓国)が、疑う余地がないわれわれの明白な敵となっている」として、「核弾頭の保有量を大幅に増やすことを求めている」と述べた。

 また北朝鮮は新しい大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発し、最短期間内に軍事偵察衛星を打ち上げる方針を示した。核搭載が可能な超大型放射砲の関連行事も開催し、武力を誇示した。