Windows 11のテーマ機能は、セキュリティの関係からMicrosoftアカウントによる同期対象から外され、当初ほどの強い印象を持たなくなった。それでもWindows 11 22H2では一つの能力を追加している。それは教育機関向けWindows for Education専用のテーマだ。

公式ドキュメントでは、Microsoft IntuneやPPKG(プロビジョニングパッケージ)による有効化手順を紹介しているが、今回はレジストリから有効化する。

「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windowsターミナル(管理者)」をクリック/タップする

Windows PowerShellのプロンプトに以下の内容をコピー&ペーストし、「Enter」キーを押す

reg add "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\PolicyManager\current\device\Education" /v "EnableEduThemes" /t REG_DWORD /d 1 /f

続いて「gpupdate」と入力して「Enter」キーを押す

スタートメニューのユーザーメニューから「サインアウト」をクリック/タップして、Windows 11に再サインインする

レジストリキーからも分かるように、ポリシー設定で教育用テーマを有効にしているが、テーマファイルをダウンロードさせるには、Windows 11への再サインインが必要だった。後は「設定」の「個人用設定/テーマ」を開き、教育用テーマを選択すればよい。

検索ボックスに「テーマ」と入力し、「テーマと関連項目の設定」をクリック/タップする

テーマページから、任意の教育用テーマをクリック/タップで有効にする

こちらはダークモード向け「Planets」

こちらはライトモード向け「Planets」

上図のとおりダークモード・ライトモードのテーマが二つ加わる形だ。お子さんの自宅用PCで機能を有効化し、選ばせてみても面白いだろう。なお、本機能が不要になった際は、「reg delete "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\PolicyManager\current\device\Education" /v "EnableEduThemes" /f」を管理者権限で実行すればよい。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら