アーセナルのアーセン・ベンゲル監督も、同クラブのFWホセ・アントニオ・レジェス(22)の移籍を巡ってレアル・マドリーのアプローチの仕方に苦言を呈した。

「レアル・マドリーは、方々に迷惑をまき散らしている。ここ(アーセナル)でもリヨンでも同じような状況を引き起こしている」。

レアル・マドリーは現在、レジェスの他にもオリンピック・リヨンのMFマアマドゥ・ディアラ(25)の獲得も目指しているが、リヨン側にディアラを売る気はない。獲得は暗礁に乗り上げた感があるが、それはアーセナルとの状況と同じだ。

レアル・マドリーのようなビッグクラブから興味を示されて嬉しくない選手はいない。レジェスもディアラもレアル・マドリーへの移籍希望を明言しているが、クラブ間でのきちんとした話しもないままに、いたずらに選手の気持ちを煽るようなレアル・マドリーのアプローチの仕方は、現場を指揮する監督にとって迷惑な話しであり、ベンゲル監督も不満の意を表している。

少し前までは両選手ともに移籍間近と報じられてきたが、ここへ来て事態は大きく変わった。レアル・マドリーが強引に移籍の話しを進めれば、クラブ間の関係にヒビが入るのは否めない。レアル・マドリーは、ACミランのカカー獲得を巡って、すでにACミランの怒りも買っている。厳しい状態に陥っているのは確かだ。