メンズスポーツウェア/トレーニングウェアのおすすめ全網羅。10選!
運動したい!なのに、ウェアはどうしたら良いか分からない!という方に朗報です。今回、スポーツにも造詣が深いスタイリストさんにアドバイスをいただきながら、最新のウェアを紹介してもらいます。
スポーツウェアの基礎知識から、選び方、コーディネート例もレクチャーしてもらっていますので、最後までお見逃しなく。
スタイリスト:松田有記さん
メンズだけに限らず、レディース、キッズまでスタイリング。雑誌や広告、芸能などノーボーダーかつジャンルレスに活動中。また、20代のときから腰痛を緩和させるきっかけとしてジムに通い始め、週2ペースでトレーニングにいそしんでいる。
昨今のスポーツウェアの傾向
スポーツウェアはその名の通り、運動時に使うウェア。激しい動きをサポートする高い機能性を持ち合わせています。その機能もストレッチ、吸汗速乾、はっ水、防風などさまざまなものがあり、長所を掛け合わせたさらにハイエンドな素材も日々開発されています。
そこまでの進化と聞くとストイックなスポーツウェアを想像してしまいますが、昨今では普段使いもしやすいデザイン性に優れたアイテムも生まれています。
ということで、本記事ではスポーツウェアのなかでも、ランニングやウォーキングなど、外で気軽にできる運動にも使え、街着にも対応するファッションライクなアイテムにスポットを当てていきます。
メンズスポーツウェアの選び方。トップス、ボトムスの話
メンズスポーツウェアのトップスには、Tシャツやポロシャツ、ノースリーブのシャツなどの種類があり、スポーツの内容や季節によって適したトップスの選び方は異なります。
一方で、メンズスポーツウェアのボトムスは、ロングパンツやハーフパンツ、ショートパンツなど、丈の長さによって種類が分かれます。ボトムスもトップス同様に、スポーツの内容や季節によって適したものを選びましょう。
ランニングやウォーキングなど、外で気軽にできる運動の場合、どういったアイテムを購入したら良いのかや、その際の選ぶポイント、便利なアイテムなど、参考になる話を3つに絞って松田さんにしてもらいました。
①ワンマイルウェアを意識
「ガチガチにまとめるというよりは、ワンマイルウェアということを意識して、動きやすく、普段使いもしやすいアイテムを選ぶのが良いでしょう。
そこで一番ベーシックな提案が、トラックジャケットとパンツのセットアップ。一昔前だとどうしても野暮ったく見えがちだったんです。しかし、最近のものはデザイン性も高いのでファッションにも落とし込みやすくなっています。」(松田さん)
②フーディーがポイント
「その際、ジャケットの中にスウェットのフーディーを挟むことがポイント。これにより、カジュアル感が増すので、軽く走った後にそのまま買い物にも行けると思います。
ここで上下ナイロンだけになると、かなりスポーティーになるので、素材のバランスも大事。そういった際にやっぱりスウェットのフーディーはバランス役としては便利ですね。」(松田さん)
③パンツはリブタイプが◎
「パンツに関しても、スパッツにハーフパンツの本格的なスタイルも良いんですけど、手軽さで言うとリブパンツをおすすめしたい。裾が絞られたことによって、ランニングシューズやスニーカーとのバランスも取りやすいんです。」(松田さん)
機能素材に関しても、スポーツブランドからさまざまなものが開発されていますが、「このスポーツカテゴリーで言うとあまりストイックというより、最低限備わっているリラックスウェアとして選ぶほうが、気持ち的にも楽ですね。」(松田さん)とのことです。
メンズスポーツウェアのコーディネート例3選
このパートでは今回フィーチャーしているスポーツと合わせて、本格的なトレーニングとジムのシーンもプラスして、コーディネート例を紹介。
どこで差をつけるべきなのか、松田さんのコメントも加えて、紹介していきます。
■スポーツ(サイクリングやランニング想定)
ジャケット:9,790円(税込)
パンツ:8,690円(税込)
フーディースウェット:9,790円(税込)
ロングスリーブシャツ:4,950円(税込)
キャップ:5,280円(税込)
シューズ:8,250円(税込)
(すべてルコックスポルティフ)
「先ほども紹介したように、サイズ感がピタッというよりは、ややゆとりを持たせたセットアップスタイル。コットン素材のフーディーを中に挟んで、バランスを取りつつ、ホワイトのシューズで軽やかさを出しています。
それと、スポーツブランドの場合、なるべく同一のブランドでまとめるほうがやはり見た目に統一感が生まれて、おしゃれ感を演出できます。」(松田さん)
■ジム(エアロバイクやランニングマシン想定)
スタンドジャケット:10,890円(税込)
パンツ:10,890円(税込)
ロングスリーブシャツ:5,390円(税込)
(すべてデサント)
シューズ(イノヴェイト):19,800円(税込)
「続いて、ジムウェアはグレーのワントーンコーデにしました。スポーツウェアはフードが付いていることが多いんですが、実際、ジムだと意外に邪魔なんです。ランニングマシンで走る際も動いてストレスを感じてしまうので、基本的に丸首か立ち襟が良いでしょう。
近年、ジムではオーバーサイズのアイテムを選ぶ人が多いのですが、個人的にはタイトめのほうが動きやすく、身体のラインが確認できるのでおすすめですね。その際、ストレッチ性があるかも重要です。」(松田さん)
■トレーニング(筋トレやジムの行き帰り想定)
フーデッドジャケット:14,960円(税込)
パンツ:7,480円(税込)
ロングスリーブシャツ:4,400円(税込)
バックパック:10,890円(税込)
(すべてデサント)
シューズ(イノヴェイト):20,900円(税込)
「トレーニングのときは気分を高めるために、色を取り入れるようにしています。地味な色だとテンションが上がらないときもあるので、今回はあえて赤を取り入れてみました。
やはり鏡に映った自分の姿を見ると気持ちが盛り上がりますし、屋外を走る場合は、視認性を高めることにもなります。あとは防風性や保温性など機能性にも目を向けることも大事ですね。」(松田さん)
おすすめのメンズスポーツウェア10選
コーディネートに続いて、松田さんにおすすめしたいスポーツウェアをピックアップしてもらいました。今年の秋冬にスポーツシーンだけでなく、普段使いもしやすく、幅広く活躍すること間違いなしのアイテムたちは要チェックです。
■トップス×5種類
【その1】ルコックスポルティフ/ヘランカソフトニットロングスリーブシャツ
ヘランカソフトニットロングスリーブシャツ:5,720円(税込)
柔らかなドレープ性とストレッチ性に優れ、空気をまとうような感覚が体感できるヘランカ素材のロングスリーブシャツ。裾のレピアネームや、左胸のプリント、右裾のネームタグなど、シンプルながら細かなディテールワークがアクセントになっています。
<スタイリストコメント>
「ブランド独自のヘランカ素材を使っているので着心地は間違いないでしょう。デザイン的にも、タイトすぎないシルエットにロゴなどのアクセントを少し加えたぐらいなので汎用性は高いです。
ボトムスがトレーニングパンツであればそのまま走りに行けるし、デニムと合わせてジャケット羽織るとカジュアルな普段着スタイルにもハマります。」(松田さん)
【その2】ルコックスポルティフ/エコペットロングスリーブシャツ
エコペットロングスリーブシャツ:2,200円(税込)
環境を配慮して、使用済みのペットボトルや衣料品、繊維くずを原料としたエコペット素材を使用したロングスリーブシャツ。ボディは吸汗速乾性に優れているほか、シンプルなワンポイントデザインでどんなスポーツウェアにも合わせやすいのが魅力です。
<スタイリストコメント>
「同じロングスリーブシャツですが、こちらはコストパフォーマンスが優れていますね。ボディの乾きも速いのでガシガシ使って洗えるし、ややタイトフィットなのでよりスポーティーさが出ます。
インナーにこういった素材を入れておくと商業施設など暖房が整っているところに入った際に、汗をかいてもすぐ乾くので便利なんです。」(松田さん)
【その3】ルコックスポルティフ/ヘランカツイルジャージ(裏起毛)
ヘランカツイルジャージ(裏起毛):10,890円(税込)
先ほど紹介したヘランカ素材を使用したジャージは秋冬の着用を想定し、裏面を微起毛にチェンジ。目を詰めて編み上げることで防風機能を備えつつ、特殊なヘランカの糸によりストレッチ性と柔らかさはキープ。
ロゴ下に配したトリコロールカラーのパイピングラインがデザインポイントです。
<スタイリストコメント>
「これはレトロなデザインが気に入っていますし、ファッショントレンド的にも古着のジャージを取り入れている人が増え始めているんですよ。
このジャージを見たときもその気分にマッチするし、普段着でも使いたいなと思いました。裏起毛で保温性も優れていますけど、さらに寒いときはこの上にコートやジャケットを羽織るレイヤードスタイルにすると普段使いもできます。」(松田さん)
【その4】ルコックスポルティフ/ヘランカグランスーツジャケット
ヘランカグランスーツジャケット:9,900円(税込)
同じくこちらもヘランカ素材を使いつつ、ストレッチ性に優れ、空気をまとうような感覚が味わえるジャケット。ルコックスポルティフの象徴的なソレイユデザインを右肩部分に落とし込み、ジャージの野暮ったさを払拭しています。
<スタイリストコメント>
「こちらはアイスグレーというホワイトに近い色味で、メンズアイテムではなかなかないカラーリング。結構タイトめですが、スタンドネックの位置はそこまで高くないので運動しやすいでしょう。それと、ヘランカの生地感で上品に見えるから、大人におすすめしたいです。」(松田さん)
【その5】ルコックスポルティフ/フーディースウェット
フーディースウェット:9,790円(税込)
クラシカルな印象のブランドロゴアップリケで古き良き時代を匂わせるフーディースウェット。
定番の裏毛スウェット素材はふんわりソフトな風合いで、快適な着用感を提供してくれます。ウォーキングやトレーニング時はもちろん、秋冬スポーツミックスコーデでも活躍するでしょう。
<スタイリストコメント>
「コーディネートでも使ったフーディーで、やはり一番使いやすい万能なアイテム。やや肩を落としたシルエットも今っぽさがあるので1枚で着ても様になります。」(松田さん)
■ボトムス×5種類
【その1】ルコックスポルティフ/エアスタイリッシュパンツ・ヒートナビ(9分丈テーパード)
エアスタイリッシュパンツ・ヒートナビ(9分丈テーパード):8,690円(税込)
デサントが独自開発したヒートナビをソロテックスと掛け合わせ、しなやかな風合いと保温性を両立させた素材で仕上げた9分丈パンツ。生地本来のストレッチ性を最大限に引き出し、人間工学に基づいた立体的なパターンを採用。
腰ポケットとヒップポケットをそれぞれ左右に配置した、4ポケットタイプなので、普段使いもしやすいデザインとなっています。
<スタイリストコメント>
「これはスポーツウェアとは思えないほどのきれいなパンツですよね。保温性と伸縮性が優れているのでこれからの季節は良いし、膝のシルエットも出にくい。
あと、9分丈のテーパードもシューズとのバランスも取りやすい。実際にランニングするときはソックスも考えれば防寒性は間違いないと思います。」(松田さん)
【その2】ルコックスポルティフ/ヒートナビクロスパンツ
ヒートナビクロスパンツ:8,250円(税込)
こちらは適度なハリコシがありながらもソフトな風合いが特徴のヒートナビクロス素材を採用したロングパンツ。
スタイリッシュなシルエットながら、優れたストレッチ性で動きやすく、 ウエストもイージー仕様でストレスフリーな履き心地を提供。また、洗濯を繰り返してもよれにくいタフな素材感もうれしいポイントです。
<スタイリストコメント>
「先ほどのパンツよりもジャージっぽい見た目ですが、ソロテックスの伸縮性は抜群だから一度はくとクセになりますね。ただ、ゴリゴリのスポーツという感じはしないスラックス型なので、ワンマイルウェアの入門編としておすすめです。」(松田さん)
【その3】ルコックスポルティフ/【セットアップ対応商品】エアサモーションパンツ
【セットアップ対応商品】エアサモーションパンツ:9,790円(税込)
表地は、防風機能とはっ水性に優れたハリコシのあるソロテックスを使い、裏地に軽量性と保温性を持つ中空糸を採用した機能的な布はく素材を使用したパンツ。
見た目はベーシックなロングパンツながら、立体的なブランドロゴマークでアクセント。軽くて、暖かくて、動きやすいウィンドパンツとして活躍してくれます。
<スタイリストコメント>
「布はく素材を使用したパンツなので、ジャストサイズというよりはあえてワンサイズ上げてはくのが今っぽく見せられると思います。それと、裾もリブ仕様になっているのでシューズへ干渉もしません。普段使いならボリュームのあるスニーカーと合わせるとバランスが良さそうですね。」(松田さん)
【その4】ルコックスポルティフ/ヘランカグランスーツロングパンツ
ヘランカグランスーツロングパンツ:8,690円(税込)
先ほどピックアップしたヘランカグランスーツジャケットのセットアップで使えるパンツ。ジャケットと連動して、膝上に切り替え線を入れて曲線的に仕上げることで、シャープな印象に仕上げています。
また、こちらもきれいなラインにこだわり、やや細身のシルエットを採用しています。
<スタイリストコメント>
「今まで紹介したなかで一番タイトですが、パンツのラインは抜群にきれいですね。難易度は高めになりますが、あえてジャケットと同じ色味を選ぶことで、『この人運動できそうだなって思わせるテクニック』としては使えます。
もちろん単体で使えますが、パンツを際立たせたいなら、ほかの色を抑えることで合わせやすいと思います。色のチャレンジ枠としていかがでしょうか。」(松田さん)
【その5】ルコックスポルティフ/スウェットパンツ
スウェットパンツ:7,590円(税込)
ソフトな風合いが快適な着用感を提供してくれる、定番裏毛スウェット素材のロングパンツ。こちらは裾にもゴムを入れたリブ仕様になっており、足さばきの妨げにならないほか、シューズとの相性は抜群。
また、ワンポイントロゴ刺繍のほか、ハトメとひも先にあしらわれたトリコロールが、シンプルなデザインに遊び心を加えています。
<スタイリストコメント>
「先ほどのスウェットのフーディーと同じで、ワンマイルウェアとして活躍するアイテムですね。もしスウェット上下で着こなすなら、中に白のカットソーをかませるのがポイント。全身ワントーンのスウェットになってしまうとボヤけてしまうので、首元と裾からカットソーを見せることでメリハリが生まれるんです。
あとは、フーディーの上にきれいめのテーラードジャケットやコートなど合わせてみるのもあり。スウェットはなんだかんだ汎用性が高いです。」(松田さん)
撮影/大田浩樹
スタイリング/松田有記
文/マイヒーロー