9月の第3月曜日は敬老の日です。両親や祖父母にプレゼントを贈りたいと考えている人もいるでしょう。せっかくプレゼントするなら、相手に喜んでもらいたいところですが、どのようなものがよいかわからず、プレゼント選びに迷っている人もいるでしょう。

そこで本記事では、敬老の日のプレゼントにおすすめの品物や、価格相場などについて紹介します。

敬老の日のおすすめプレゼント

相手の好みや、欲しいものがわかっていれば、それほど迷わずにプレゼントを選べます。日頃から気軽にコミュニケーションをとっているのであれば、あらかじめリクエストを聞いておくのもよいでしょう。

ただし、遠慮して答えてくれない人もいますし、贈る側がサプライズでプレゼントしたい場合もあるでしょう。その際は、一般的に人気の高いプレゼントを参考にしてみてはどうでしょうか。以下では、敬老の日のおすすめプレゼントをいくつか紹介します。

※参考元:楽天インサイト株式会社「敬老の日に関する調査」

お花
お花はプレゼントの定番です。好きな花やイメージに合わせた色、花言葉などを参考に選びメッセージカードなどを添えると、より敬慕の気持ちが伝わるでしょう。

ブーケで贈るのも良いですが、籠などにアレンジすると、そのまま飾ることもできて手間がかかりません。また、美しい状態が長く楽しめるプリザーブドフラワーも人気です

食べもの
相手の好きな食べものや、地域の名産、果物、スイーツ、ジュース、お茶やコーヒーなどをプレゼントにすることもおすすめです。

年配者は食が細くなりがちなので、生ものや傷みやすいものは食べきれそうな量を考慮したほうがよいでしょう。真空パックやレトルトであれば日持ちがするため、食べたいときに食べられます。

お酒
お酒が好きな人には日本酒やワイン、ビールセットなどが喜ばれるでしょう。日本酒やワインにはさまざまな銘柄があるため、予算の範囲内でスペシャル感のある銘柄を選ぶのもおすすめです。ビールの場合は、クラフトビールや外国ビールなど、いつもと違う珍しいものもよいでしょう。

マッサージグッズ
体をケアするグッズも人気があります。首に当てるだけでコリをほぐせるものや、足裏・足用のマッサージ器はマッサージチェアほど場所を取らず、手軽に使えるので喜ばれそうです。また、自宅でヘッドスパ体験ができる、頭皮マッサージ器や美顔器などもおすすめです。

安眠グッズ
高齢になると眠りが浅くなりがちなので、良質な睡眠が取れる安眠グッズもよいでしょう。新素材の高機能マットレスや枕、羽毛布団などの寝具のほか、肌触りの良いパジャマなどもおすすめです。ただし、長く安らかに眠るためのグッズで「寝たきり」を想像する人もいるため、贈るときは事前に確認するようにしてください。

メッセージギフト
メッセージや名入れなどをした品物は、世界に一つのオリジナルギフトです。感謝の気持ちをフォトフレームや額縁にしたり、革小物、時計などに刻印したりすると、より心がこもったプレゼントになります。写真印刷が可能な品もあるため、孫やペットの写真を入れても喜ばれるでしょう。

湯呑やジョッキ
湯呑やマグカップなどもプレゼントの定番です。お茶が好きな人には湯呑、コーヒーや紅茶が好きならコーヒーカップやティーカップ、マグカップを選びましょう。ビール好きならジョッキ、ワイン好きならワイングラスなどもおすすめです。夫婦へのプレゼントにはペアのグラスや湯呑も良いでしょう。

食器やお箸
日常使いできる食器やお箸も人気の商品です。ただし、割れやすい食器は縁起が悪いと嫌う人もいるため、その点には注意が必要です。

漆塗りの箸や食器は、割れにくく高級感があります。かつては取り扱いが難しいというイメージがありましたが、最近では食洗機で洗える漆塗りもあり、普段使いもしやすくなっています。食器は色や柄、材質、大きさなどの種類が豊富なため、好みに合いそうなものを選びましょう。

タオル
タオルは消耗品のため、いくつあっても困らないものです。特に今治タオルなどの高級タオルは肌触りがよく、色や柄も豊富なのでプレゼント向けでしょう。なかには、敬老の日にふさわしいモチーフの柄もあります。相手が好きな色や柄で、サイズ違いのものをセットにしてプレゼントすることもおすすめです。

手作りプレゼント
手作りのプレゼントは、心がこもった唯一無二のプレゼントです。孫が描いた似顔絵などのプレゼントは、特に喜ばれやすいでしょう。

絵入りのメッセージカードや折り紙などのペーパークラフトのほか、野山や庭に咲いた花をアレンジやリースにしたり、押し花にしたりしても素敵なプレゼントになります。料理やお菓子などを、親子で合作してプレゼントすることもよいですね。

敬老の日の相場

バスリエ株式会社が行った調査によると敬老の日のプレゼントの相場は、1,000~1万円くらいといわれています。贈る相手との関係性にもよりますが、普通はそれほど高価なものでなくても問題ありません。

先述した手作りプレゼントなど、お金をかけなくても喜んでもらえるプレゼントはあります。そもそも元気な姿を見せて、楽しいひとときを共に過ごすことこそが、何よりのプレゼントかもしれません。

参考元:バスリエ株式会社「【2021】定番ギフトは消費出来るもの!敬老の日ギフトに関する調査結果報告」

敬老の日でNGプレゼントといわれるもの

敬老の日のプレゼントには、避けたほうがよいとされるものがあります。

せっかくの長寿のお祝いなので、縁起の悪いものや、相手の気分を害しかねないものはやめましょう。とくに、日頃あまりコミュニケーションを取っていない相手に贈り物をする際には、注意が必要です。

次に、敬老の日のプレゼントとして避けたほうがよいものを紹介します。ただし、タブーとされるものでも、相手からのリクエストがあった場合などは贈っても問題ありません。

縁起が悪いもの
まず、敬老の日に限らず縁起が悪いものはプレゼントにふさわしくありません。お花はプレゼントの定番ではありますが、菊やリンドウなどの仏花はお葬式に使われる花でもあり、死を想起させるので避けましょう。

また、あまり体が丈夫でなくベッドで過ごすことが多い人に鉢植えを贈らないほうがよいとされています。根が付いているため、「寝付く」を想起させて気分を害する可能性があります。

現金や商品券
目上の人に、現金や商品券などの金券を贈るのもタブーとされています。何を贈ればよいか迷った場合は、現金や金券などを包みたくなるものですが、相手を下に見ていると誤解される恐れがあるため避けましょう。

ハンカチ
ハンカチや手ぬぐいは、いずれも手巾(てぎれ)であることから、手切れを想起させます。暗に縁切りや別れなどをにおわせ、今後会えないという意思表示をしているように取られかねません。

刃物類
包丁やナイフなどの刃物類は「切れる」物であることから、こちらも縁を切ることが想起されます。敬老の日に限らず、結婚祝いなどでもタブーとされているので、気をつけましょう。

文房具
文房具や仕事に使う道具なども、敬老の日のプレゼントには避けたほうがよいでしょう。いずれももっと働く、勉強することを意味するので、長寿を祝う日にはふさわしくないとされています。

また、ボールペンなどはそもそも目上の人にあげるプレゼントではないとされる物です。

下着や靴下、靴
下着や靴下など、下に着るものや肌に直接着けるものを目上の人に贈るのは不適切とされています。とくに、靴下や靴は下に見る、足蹴にするといった意味があるため避けましょう。

まとめ

敬老の日のおすすめのプレゼントにはさまざまなものがあります。プレゼントには、マナーとして避けるべきものもありますが、相手が欲しいと言っている場合はプレゼントしても問題ないでしょう。

プレゼントの相場は1,000~1万円くらいですが、金額やマナーにこだわるよりも、相手に喜んでもらえるプレゼントを贈るようにしましょう。