トレッキングとは?ハイキングとの違い、そろえておきたい基本の装備や注意点を解説
昨今、屋外でさまざまなアクティビティを楽しむアウトドアがブームとなっており、トレッキングやハイキングを趣味として始める人も増えてきています。
そこで今回は、トレッキングとはどんなアクティビティなのか、これからトレッキングを始める人が知っておきたい基礎知識について解説します。
トレッキングとは?
山など自然を歩いて楽しむアクティビティには、トレッキング以外にも「ハイキング」や「登山」がありますが、それぞれ違いがあります。
まずは、トレッキングとハイキング、登山の違いについて紹介します。
トレッキングとハイキング、登山の違い
トレッキングとは、徒歩で旅行や移動をするという意味を持つ「Trek(トレック)」が語源で、山の中を歩くアクティビティのことを指します。
ハイキングとは、「hike(ハイク)」が語源で、自然の景色を楽しみながら歩くという目的は共通していますが、山だけでなく自然の中で散策を楽しむことを指すため、トレッキングよりも気軽にできるアクティビティです。
登山は、名前の通り岩場などを乗り越えながら、山頂まで登ることを目的とするアクティビティです。
登山もトレッキングと同じく山で行いますが、必ずしも山頂を目指すわけではないトレッキングとは、目的に違いがあります。
トレッキングの基礎知識①装備
ここからは、トレッキングの基礎知識として知っておきたい服装や持ち物などについて説明します。
基本の服装
トレッキングをするときの基本的な服装としてそろえておきたいアイテムは、以下の通りです。
肌着・アンダーウェア(ベースレイヤー) ニット・Tシャツ(ミドルレイヤー) ソフトシェル・レインジャケット(アウター) トレッキングパンツ キャップ(帽子) グローブ(手袋) レインウェア山の中は平地よりも気温が低く、真夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、トレッキングの服装は重ね着をするのが基本です。
ベースレイヤーやミドルレイヤーは季節に合わせて、夏は吸汗速乾性、冬は保温性の高いものを着用し、アウターは重ね着をしても動きやすいよう、ストレッチ性などの機能性を重視して選ぶのがおすすめです。
また、山の天気は変わりやすいため、レインウェアを用意しておくと良いでしょう。
山道は足元が不安定になりやすいため、転倒時に手を保護できるようグローブや、暑さ対策・寒さ対策ができるキャップを用意しておくと快適にトレッキングを楽しめます。
必要な持ち物
トレッキングに必要な基本的な持ち物は、以下の通りです。
ヘッドライト 水筒(飲料水) 行動食(行動中にも食べられるチョコレート・ようかん・飴など) 地図 タオル ティッシュペーパー ゴミ袋(ビニール袋) 常備薬・健康保険証・エマージェンシーキット スマートフォン モバイルバッテリー トレッキングポール日帰りのトレッキングであっても、予期せぬ事態により下山が遅くなってしまうケースに備えて、ヘッドライトを用意しておきましょう。
水分補給のための水筒や飲料水、行動食としてナッツ類やスマートバーなどの軽食も必要です。
スマートフォンは、アプリで地図を確認したり、きれいな景色を撮影したりなど、さまざまな目的で使うため、充電切れにならないようモバイルバッテリーも合わせて持っておくと役立ちます。
初心者の場合は、トレッキングポールを用意して体への負担を軽減するのもおすすめです。
また、体調不良やトラブルに備えて、常備薬や健康保険証も持って行きましょう。
トレッキングシューズ
トレッキングをするときは、普段から履いているスニーカーではなく、ソールが硬めでグリップ力にも優れたトレッキングシューズを用意しましょう。
トレッキングシューズを履くことで、整備されていない山道を歩く場合でも体への負担を軽減することができます。
特に初心者の場合は、足首をしっかりと固定できるミドルカットやハイカットなどのトレッキングシューズを選ぶと安定感が得られ、歩きやすくなります。
また、急な雨に降られても靴の中に水が入らないように、はっ水性や防水性に注目するのもポイントです。
アウトドアリュック
トレッキングは必要な荷物がしっかりと収納でき、両手を空けられる大きめのリュック・バックパックを用意するのがおすすめです。
アウトドア用のリュック・バックパックなら、軽量性や耐久性、収納力など、トレッキングに必要な機能が備わっているものが多く販売されています。
20~30L程度のものから50L以上の超大容量タイプまであるため、容量はトレッキングの目的や歩く時間、日数に応じて選びましょう。
トレッキングの基礎知識②歩き方のポイント
トレッキングは登山のように岩場を登らないと言えど、普段平地を歩いているときと同じ歩き方をすると体に負担がかかってしまうことがあります。
トレッキングを楽しむ際には、以下のポイントに注意しながら歩きましょう。
ゆっくり歩く 目印をチェックする 定期的に休憩をとる 頻繁に位置を確認する しなやかに歩くまずトレッキングでは、楽に呼吸ができるよう平地を歩いているスピードの2分の1か3分の1くらいを意識し、無理はせず適度に休憩をとりながら歩きましょう。
下りの場合は、膝に負担をかけないようにネコの歩き方をイメージしながら「しなやかに」歩くこともポイントです。
トレッキングは、道に迷わないように歩くコースが決められており、登山口や道の分岐点などに目印が設置されていますが、定期的に地図で自分のいる位置を把握しておくようにしましょう。
トレッキングの基礎知識③山での注意点
トレッキングは登山と違い、山頂を目指して山を登るわけではありませんが、山をフィールドとする以上、登山をするときと同じようにいくつかの注意点があります。
山で行動する際の注意点は、以下の通りです。
登山届を提出する 避難を想定して装備や食べ物を用意する 初心者はガイドをつける 天気予報を確認する 警戒すべき動植物を知る山の天気は不安定になりやすく、予期せぬトラブルやアクシデントに見舞われる可能性があります。
そのため、定期的に天気予報を確認し、遭難したときのことを想定して着替えや防寒対策用のウェア、食料も多めに用意しておきましょう。
特に初心者は、ガイドをつけるなどしっかり事前準備と対策を行うことが大切です。
トレッキングの服装やシューズを扱うおすすめのブランド
トレッキング用のウェアをそろえるときは、人気アウトドアブランドをチェックしてみてはいかがでしょうか。
ここからは、トレッキングにおすすめのアイテムを展開する人気ブランドを紹介します。
Marmot(マーモット)
マーモットは、1974年にアメリカで誕生したアウトドアブランドで、機能性の高いウェアを豊富に展開しています。
例えば、マーモットの「エージャケット」は、防水性や透湿性、耐久性に優れたゴアテックス 3Lを採用した登山やトレッキングにぴったりのジャケットです。
オリジナルパターンによって、重ね着をしても腕や肩まわりがごわつきにくく、快適に動くことができます。
また、シンプルなデザインで耐久はっ水性に優れた「トレックコンフォパンツ」には、裾にアジャストコードが付いているため、裾を絞ってはくことができます。
トレッキングだけではなく、雨の日のタウンユースコーデに取り入れるのもおすすめです。
inov-8(イノヴェイト)
イノヴェイトは、イギリス発祥のオフロードシューズブランドで、トレッキングシューズやトレイルランニングシューズを展開しています。
イノヴェイトのなかでも、軽量で防水性にも優れた「ロックライト」シリーズは特に人気のモデルです。
不整地をいかに早く「歩くこと」を目的に制作され、重量はわずか約286gでありながら、防水性に優れた人気素材ゴアテックスが採用されています。
また、足首を保護してくれるミドルカットになっているため、山道を長時間歩いても負担を感じにくい設計になっているのもポイントです。
トレッキングは初心者も楽しめる!装備や持ち物をそろえて始めてみよう
今回は、トレッキングを行う際の持ち物や注意点、歩き方などについて紹介しました。
トレッキングを始める際には今回の内容を参考に、まずは必要な装備や持ち物をそろえて、短い時間からトレッキングを始めてみてはいかがでしょうか。
また、トレッキングに必要なアイテムをそろえるときは、ぜひ人気ブランドも参考にしてみてください。