綱島駅前と新綱島駅“一体化”へ 変わるバス乗り場 中華店居抜きBTは消滅へ
2024年度から解体工事が始まる予定です。
個性的な2つのバスターミナルどうなる
臨港バス「鶴03」系統が発着する綱島駅7番乗り場。待合所はもと中華料理店(2020年8月、中島洋平撮影)。
東急東横線・綱島駅東口にある、2つの「名物バスターミナル」が様変わりすることになりそうです。
横浜市は8日、東急東横線の綱島駅東口の再開発について、都市計画決定と変更を実施したと発表。雑居ビルの並ぶ区画を一新し、複合高層ビルや交通広場を含むターミナル機能の強化を図るとしています。
その再開発にともない見納めとなるのが、個性的な「7番のりば」です。街の片隅のバス1台分の空き地にバス停が設けられ、隣の雑居ビルの1階が、いわば「居抜き物件」として、待合室となっています。川崎鶴見臨港バスの鶴見行き「鶴03」「綱23」系統がここから発着します。
待合室があるテナントは、もともと「キングチャイナ」という中華料理屋でした。しかし2020年に閉店すると、臨港バスがビルごと購入。側面の壁にドアを設置し、待合室からバスのりばへ直接行けるようにしたのです。
綱島駅の今後について、臨港バスは「具体的な移転先はまだ決まっていませんが、新綱島駅の開業に合わせ、新たなバスのりばとなる予定です」としています。
横浜市の計画では、解体工事の着手は2024年。東急新横浜線の開業が2023年3月なので、再開発工事が始まる前に、バスターミナルは新天地で営業されることになります。
いっぽう、綱島駅高架下のバスターミナルも、バスがバックで入場する、いわば「スイッチバック式」の個性的な構造となっています。こちらは今回の再開発エリア外のため、本事業で撤去されることはありません。
しかし横浜市によると、ここを発着するバスは、1日約800便のうち半数程度が、新綱島駅前のバスのりばを発着するようになる計画だといいます。これをふまえ、スイッチバック式のターミナルを今後どうしていくかを含め、バス事業者等と検討を進めているとしています。