ここ「奥渋エリア」に地上36階のビルが建つ!

竣工予定は2027年度


写真奥が東急百貨店本店。隣の文化施設「Bunkamura」と一体で再開発され、リテール、ホテル、賃貸レジデンスが入る複合施設になる(画像:写真AC)。

 渋谷駅の北西およそ500mにある東急百貨店本店は、翌2023年1月に営業終了後、美術館やホールなどからなる文化施設「Bunkamura」と一体で再開発されます。このたび、その跡地に竣工する新複合施設の概要が発表されました。

 開発プロジェクト名は「Shibuya Upper West Project」。東急および東急百貨店と、投資会社「L Catterton」の不動産部門である「L Catterton Real Estate」(LCRE)の3社で推進します。

「Tokyo's Urban Retreat」というコンセプトのもと、松濤の静謐な住宅地、独自のカルチャーが息づく“奥渋エリア”の結節点において、安らぎと寛ぎを提供するとしています。

 複合施設は地上36階 地下4階で、高さは164.8m。「Bunkamura」を含み延床面積は11万7000平方メートルです。リテール、ホテル、賃貸レジデンスを有し、竣工予定は2027年度です。

 建築デザインには、その土地の持つ背景やランドスケープに合わせた空間づくりを得意とする、ノルウェーの建築・デザイン事務所「Snohetta(スノヘッタ)」を起用。アートやカルチャーとも融合し、渋谷の新たなランドマークを目指すといいます。

 東急の高橋和夫社長(「高」は正しくははしごだか)は、「LVMHグループにより設立され、グローバルに展開するLCREを強力なパートナーとし、さらに今回、環境先進国ノルウェーに本拠地をおき、建築・デザインの視点から真のサステナビリティを追求し、世界中で大胆なデザインを手掛ける『Snohetta』、およびホテルブランドとして独自の世界観で他を凌駕する『The House Collective』ブランドを運営する『Swire Hotels』とのパートナーシップを、東急グループ100周年を迎えるこの年に新たに発表できることを大変光栄に思います。現在、東急百貨店本店として多くのお客さまにご利用いただいている本計画地において、新たな施設も様々なお客さまにご愛顧いただける施設となるよう、取り組んでまいります。また、隣接する『Bunkamura』と共生し、『エンタテイメントシティSHIBUYA』の魅力を高めることを目指す本計画が、東急グループにとって次の100年の物語を紡ぐ序章となり、そのシンボルとして皆様とともに歩んでいくことを楽しみにしております」と話します。